開催趣旨
戦前・戦後の映画黄金期に、映画ポスターデザイナーの第一人者として活躍し、数々の名作ポスターを手がけた野口久光(1909-1994)の世界を、映画を中心としたグラフィックデザインの観点から振り返ります。
野口は、映画ポスターのデザイナーとして一線で活躍しただけでなく、レコードジャケットのデザインや、雑誌・ミステリー本などの装丁デザインなども幅広く手がけ、わが国のグラフィック界に多大な影響を与えました。加えて、映画、ジャズ、ミュージカル、舞台の評論家の泰斗としても知られ、コンサートやミュージカル公演などの舞台芸術もプロデュースするなど、八面六臂の活躍をしました。
今回の展覧会では、野口の描いた著名な欧州映画のポスターを中心に、映画スターそしてジャズメンのポートレイト原画やデッサン、装丁を担当した本や雑誌、レコードジャケット等を展示し、計約300点にのぼる、彼の映画を軸とした幅広いグラフィックの世界に触れていただける構成です。
▲『大人は判ってくれない』(日本公開/1960年)
▲『第三の男』(日本公開/1952年)
基本情報
▲『禁じられた遊び』(日本公開/1953年)
野口久光 シネマ・グラフィックス
魅惑のヨーロッパ映画ポスター展
- 会 期:
- 平成26年10月7日(火)~12月7日(日)
- 会 場:
- 京都文化博物館 4階特別展示室
- 開室時間:
- 午前10時~午後6時まで 金曜日は午後7時30分まで(入室はそれぞれ30分前まで)
- 主 催:
- 京都府、京都文化博物館、朝日新聞社
- 監 修:
- 根本隆一郎
- 企画協力:
- NPO法人古き良き文化を継承する会
- 協 力:
- 公益財団法人川喜多記念映画文化財団、北原照久コレクション、清水俊宏コレクション、東京国立近代美術館フィルムセンター
- 後 援:
- 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都商工会議所、(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、歴史街道推進協議会、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都
- 協 賛:
- 株式会社大伸社
- 入 場 料:
当日 | 前売り・団体(20名以上) | |
一般 | 1,000円 | 800円 |
大高生 | 700円 | 550円 |
中小生 | 400円 | 300円 |
*上記料金で、2階総合展示・3階フィルムシアターもご覧いただけます。 | ||
*前売券は平成26年10月6日(月)までの期間限定販売 ※京都文化博物館チケット売場での購入は10月5日(日)まで | ||
*前売券の主な販売所 :チケットぴあ(Pコード:766-338)、ローソンチケット(Lコード:55156)、セブンチケット(セブンコード:032-516)ほか、京阪神主要プレイガイド。 | ||
*電子チケットでご購入いただく場合、手数料がかかることがあります。ご了承の上、お買い求め下さい。 |
展覧会内容
▲『赤い靴』(日本公開/1950年)
第1章 プロローグ ―映画との出会い
第2章 シネマ・グラフィック ポスター 1933-1941
第3章 シネマ・グラフィック ポスター 1947-1992
第4章 グラフィック・デザイナーとしての多彩なアート・ワーク
第5章 エピローグ
展示映像:
1.『想い出の欧州映画』(約20分/DVD)
『制服の処女』(ドイツ/1931年)『商船テナシチー』(フランス/1934年)『未完成交響楽』(オーストリア/1933年)『望郷』(フランス/1937年)など東和商事が配給した欧州映画の名作26作品を名場面で繋いだもの。野口久光自身が編集を行った。
2.1950年代に日本で公開された映画の予告編集(約48分/DVD)
野口氏のアシスタントであり、戦後日本で最初の予告編専門の編集会社を設立した佐々木徹雄氏が後進指導のため残していた映画『第三の男』『禁じられた遊び』『居酒屋』等12作品の予告編。なお、東和映画の予告編は、筈見恒夫(予告編紹介文)、野口久光(映像構成、編集プラン)の下、製作された。
関連イベント
① コンサート「ジャズで奏でる映画音楽」 [要事前申込み]
- 日 時:
- 10月26日(日)16:00~17:30
- 演奏者:
- “野口久和トリオ”野口久和(piano)、日景修(bass)、藤井学(drums)
- 演奏曲(予定):
- “『第三の男』のテーマ”や『ウエスト・サイド物語』から“Cool”など
- 会 場:
- 当館別館ホール(定員200名)
- 参加費:
- 1,000円(ただし、本展覧会入場券[半券可]が必要です)
② 特別講演会「野口久光-映画をこよなく愛したその人柄と魅力」 [要事前申込み]
- 日 時:
- 11月8日(土)10:30~12:00
- 講 師:
- 大林宣彦氏(映画作家)
(プロフィール)1938年広島県尾道市生まれ。77年『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。同年、ブルーリボン新人賞を受賞。代表作に『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)。2014年、北海道芦別市を舞台にした『野のなななのか』が全国順次公開中。2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。 - 会 場:
- 当館3階フィルムシアター(定員170名)
※無料(ただし、本展覧会入場券[半券可]が必要です)
①②の申込み方法
往復はがきに住所、氏名(返信面にも)、電話番号と希望イベント名・番号を明記し、京都文化博物館内「野口久光展関連イベント」係へ。先着順。イベントごとに参加者1名につき、1枚のはがきでお申し込みください。
③ 関連映画上映会 “野口久光の愛した映画たち”
- 日 時:
-
1.10月 7日(火)『大人は判ってくれない』(仏/’59) 18:30~のみ
2.10月11日(土)『赤い靴』(英/’48) ①13:30~、②17:00~
3.10月12日(日)『天井桟敷の人々』(仏/’45) ①13:30~、②17:00~
4.10月13日(月祝)『巴里の空の下セーヌは流れる』(仏/’51) ①13:30~、②17:00~
5.10月15日(水)『グレン・ミラー物語』(米/’54) ①13:30~、②18:30~
6.10月16日(木)『禁じられた遊び』(仏/’52) ①13:30~、②18:30~
7.10月18日(土)『肉体の悪魔』(仏/’47) ①13:30~、②17:00~
8.10月19日(日)『居酒屋』(仏/’56) ①13:30~、②17:00~
9.11月 8日(土)『ふたり』(日/’91) ①13:30~、②17:00~ - 会 場:
- 当館3階フィルムシアター(定員170名)
- 料 金:
- 一般800円、小学生~大学生および当館友の会会員500円
※関連映画上映会のチケットは各上映日の当日のみ当館受付で販売いたします。また同チケットで野口久光展は御覧いただけません。
※上映作品や時間は変更になる場合がございます。また満席等、危険が予想される場合は入場をお断りすることがあります。
※開場は各上映開始時間の30分前です。ただし場合によっては多少前後することがあります。
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