国立カイロ博物館所蔵 黄金のファラオと大ピラミッド展
2016.10.1(土) 〜 12.25(日)
今からおよそ4500年前、古代エジプトの古王国時代に、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の3代のファラオたちによって巨大なピラミッド群が建造されました。宇宙からも見えるというこのピラミッドは、古代ギリシア時代から伝わる「世界の七不思議」の中でも、一番目の不思議として知られ、今でも残っている唯一のものです。ピラミッドは、いつ、何のために、どうやって建てられたのか、謎のテーマはつきません。
本展覧会では、世界一のエジプト・コレクションを誇るエジプトの国立カイロ博物館から、こうした王とピラミッドの謎に関するエジプトの至宝を出品いただきます。3大黄金マスクの一つと称される「アメンエムオペト王の黄金のマスク」や「クフ王の銘が入った彫像」、美しく壮麗な「彩色木棺」など、監修者の吉村作治氏が選び抜いた100点あまりの至宝の数々です。古王国時代を中心に、ファラオや王家の女性、貴族、ピラミッド建設を支えた人々などを紹介し、ピラミッドとそれを建てた偉大なファラオたちの壮大なドラマに迫ります。
また、ツタンカーメンの黄金のマスクやギザのピラミッド、ルクソール神殿、カルナク神殿などを撮影した高精細4Kシアターも本展覧会の見どころの一つです。古代エジプト3000年の旅をお楽しみいただきます。
未だ多くの謎に包まれているピラミッド。人々はどのようにしてあの巨大なピラミッドを造ったのか、その技術に迫ります。
●主な展示作品
≪ロイとマヤのピラミディオン≫ 新王国時代、第18王朝末(前1336~1295年頃)
≪木槌≫ 末期王朝時代(前664~332年)
ジュセル王が第3王朝を開き、古王国時代が幕を開けます。
ジュセル王が階段ピラミッドをサッカラに建設し、始まった巨大ピラミッドの時代。ピラミッドを建築したファラオたちを紹介します。
●主な展示作品
≪クフ王銘入りライオンのスフィンクス像≫ 古王国時代、第4王朝、クフ王の治世
≪カフラー王像≫ 古王国時代、第4王朝、カフラー王の治世
エジプトの遺跡から発掘された出土品からは、ピラミッドが建設された時代の人々の暮らしぶりをうかがい知ることが出来ます。階級によって生活には大きな開きがありました。貴族、知識階級、庶民がどのような生活をしていたのかを紹介いたします。
●主な展示作品
≪カイとその子どもたちの像≫ 古王国時代、第5王朝(前2494~2345年頃)
≪パン造りとビール造り職人の模型≫ 中王国時代、第12王朝(前1985~1773年頃)
当時の女性たちは身分に応じておしゃれを楽しんでいました。櫛や化粧品容器といった生活用品から色彩豊かな胸飾りや腕輪など装飾品の数々を紹介いたします。
●主な展示作品
≪クヌムト王女の襟飾り≫ 中王国時代、第12王朝(前1911~1877年頃)
≪アメンエムオペト2世銘入りスカラベ≫ 中王国時代、第12王朝(前1870~1831年頃)
古代エジプトの来世観をテーマにします。古代エジプト人は現世と来世をどのように考えていたのでしょうか。この章では、様々な墓や埋葬から古代エジプトの来世観に迫っていきます。
●主な展示作品
≪アメンエムペルムウトの彩色木棺とミイラ・カバー≫ 第3中間期、第21王朝(前1069~945年頃)
≪アメンエムオペト王の黄金マスク≫ 第3中間期、第21王朝(前993~984年頃)
*定員に達しましたので募集を締切らせていただきました。
*定員に達しましたので募集を締切らせていただきました。
※①・②は事前申し込みが必要。③は事前申し込み不要。