挑む浮世絵 国芳から芳年へ
2022.2.26(土) 〜 4.10(日)
国芳から弟子たちへ-幕末明治に「芳」の系譜あり!
歌川国芳(1797-1861)は、ダイナミックな武者絵やユニークな戯画で、幕末の浮世絵に衝撃をもたらしました。国芳のもとには多くの弟子が集い、新しい画題や表現に挑みました。中でも月岡芳年(1839-92)は近年再評価が進み、浮世絵のイメージをくつがえす絵師として知られています。
幕末、激動する時代のうねりを生き、描き、人々を魅了し続けた「芳」の系譜。怖い絵も、華やかな絵も、実は悲しい絵も、ぱっと目をひく表現が彼らの得意技です。名古屋市博物館の浮世絵コレクションから選り抜かれた約150点をご紹介します。(一部にショッキングな表現が含まれます)
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歌川国芳の出世作であり、その後も得意としたのが歴史上や物語に登場するヒーローの勇ましい姿を描いた「武者絵」です。そのDNAは弟子たちに確実に引き継がれていきました。
国芳や弟子が逸話やヒーローたちをどのように表現したのかをみていきます。
落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」全点一挙公開!
ヒーローの勇ましさを強調するためには、彼らが対峙する怪奇をいかに恐ろしく表すかということが重要です。また状況が異常であればあるほど画中のドラマ性は高まります。国芳は血がほとばしる残虐な場面を描いていますが、時代の要請だったのでしょう、弟子もまたその路線を受け継ぎました。本章ではそうした怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介します。特に落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」は全点を一挙公開します。 体調を整えた上でご覧いただくことをおすすめします。
国芳が描く美人像は、現実味にあふれ、はつらつとした明るさを放っています。一方で芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。そうした女性たちは、国芳一門では、「しぐさ」や「気持ち」をまとって表現されます。ここでは、美人画を中心に役者絵も含めたそれぞれの人物表現をみていきます。
国芳の戯画(滑稽な絵)はバリエーションの豊富さと、そしてアイデアの奇抜さにおいて他の追随を許しません。第1章の武者絵と並んで彼が浮世絵界に残した新機軸といっていいでしょう。
さらに一見、ユーモラスに見える国芳の戯画のなかには、幕政を風刺しているとしてさまざまな憶測が飛び交い大評判をとったものもあります。ここでは当時、話題となった見世物に取材したものや、世相をネタにした戯画など、ニュースソースとしての作品を紹介します。国芳が時代をどう捉え、いかに商品としたのか、その挑戦を見ていただきます。
展覧会の最後に、弟子たちがそれぞれの個性をどう展開させて時代に挑んでいったのか、その活躍ぶりをご覧いただきます。
音声ガイドナレーターは声優・鳥海浩輔さん!
当日貸出価格 1台600円(税込)
[プロフィール]
鳥海浩輔(とりうみ・こうすけ)
5月16日生まれ。神奈川県出身。
【代表作】
「刀剣乱舞ーONLINEー」(三日月宗近役)
「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(グイード・ミスタ役)
「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(愛島セシル役)など
※定員に達しましたので受付を終了いたしました。
特別な時間に貸し切りで浮世絵を鑑賞いただけるスペシャル企画。「血みどろ絵」を中心に、学芸員によるみどころを徹底解説つきでお楽しみいただけます。
※新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑み、定員数を100名に変更しました。
それを受け、休館日の「特別鑑賞会」として、下記日程で追加募集いたします。
※画像はイメージです。
地獄絵図セット
ストロベリーラテ+ブラックシュークリームストロベリーソース添え
[料金] 950円(税込)
血の池・辛茄子うどん
『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』ランチョンマット付き
※本展チケットの半券をご提示いただくと、ひやしあめ(小)がついてきます。
[料金] 単品1,100円(税込)/ 生姜ごはんセット 1,300円(税込)