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    Title

    京都うちだって猫展

    Date

    2017.4.29(土・祝) 〜 6.18(日)

    会場: 2階総合展示室

    「京都の猫にまつわる歴史や文化をご紹介!」
    ご存知ですか?京都にはむかし、猫好きの天皇がいらっしゃって、飼っていた黒猫のことを日記に書いていました。それから平安時代、内裏には五位という高い身分を持った猫もいました。江戸時代に猫の恩返しで復活した通称「猫寺」も京都にあります。そのほかにも、招き猫の霊験を伝える寺や、狛犬ならぬ「こま猫」がいる神社、それから化け猫に怯えたお坊さんの話にゆかりの寺など、京都には猫にまつわる歴史や文化がいっぱいあります。今回の展覧会では、そうした京都に伝わる猫のお話をいくつかご紹介します。

    それから、京都府が所蔵する猫に関する美術工芸品や郷土玩具も公開します。江戸時代の浮世絵師・西川祐信が女三宮と猫にまつわる場面を描いた「源氏物語図 若菜上」や、日本画家の三輪晁勢が描いた「ねむり猫」、同じく日本画家の山本倉丘が黒猫の姿を描いた「せい」、そして猫をモチーフにした陶芸作品や、京都の郷土玩具蒐集家であるみかづき健之助のコレクションからも猫の玩具を多数出品します。愛らしくまた凛々しい猫の姿が会場に広がります。京都に展開する「ネコわーるど」を御堪能下さい。

    女三宮と猫(『源氏物語』より)
    平安文学の至宝といわれる紫式部の『源氏物語』には、猫にまつわる印象的な物語があります。病弱の朱雀院は愛娘の女三宮の行く末を案じて光源氏に彼女を託し、女三宮は源氏に降嫁します。青年貴族の柏木は女三宮に想いを寄せていましたが、ある時、仲間と蹴鞠に興じていた柏木は、偶然女三宮の居る部屋の御簾がまくれ上がって室内が露になってしまう現場に遭遇し、女三宮の姿を目撃してしまうのです。実は御簾が上がってしまったのは繋いでいた猫がその紐で御簾をひっかけてしまったのが原因でした。この後、柏木は女三宮への思いを遂げ、運命の子である薫が誕生します。このお話には「若菜」という題があります。「若菜」は『源氏物語』の中でも最も長編となっており上と下に分れています。この物語は後世広く伝わり、「猫」や「まくれ上がる」をキーワードにした見立図が多く描かれました。

    基本情報

    会期
    2017(平成29)年4月29日(土)~6月18日(日)
    休館日
    月曜日(5月1日は臨時開館)
    会場
    京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
    開室時間
    10:00~19:30(入室は19:00まで)
    入場料
    (京都文化博物館総合展示)
    一般:500(400)円、大学生:400(320)円、高校生以下無料
    *( )内は20名以上の団体料金
    *上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます。
    主催
    京都府、京都文化博物館
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