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    Title

    中川伊作と南蛮陶器の世界 ―沖縄に魅せられて

    Date

    2020.10.24(土) 〜 12.6(日)

    会場: 2階総合展示室

     明治32年に京都に生まれた中川伊作は、京都市立美術工芸学校を経て京都市立絵画専門学校で日本画を学びました。卒業後も国画創作協会展などに日本画を出品していますが、昭和3年、京都寺町の山本画箋堂で開催された木版画講習会への参加を機に、版画に傾倒していきます。翌年には、京都絵画専門学校で同じく日本画を学んだ麻田辨二、浅野竹二、徳力富吉郎らとともに京都創作版画協会を結成、その後は日本創作版画協会展や国画会展、関西創作版画展、京都工芸美術展などに参加、出品していきました。昭和11年の「日本の古版画と現代版画」展への出品作は、スイス、スペイン、アメリカなどの各地を巡回しています。
     そんな中川が初めて沖縄を訪れたのは昭和4年のこと。以後の版画作品に《琉球の女》《守禮門》など沖縄を主題としたものも多くなり、中川がいかに沖縄に魅せられていたかがうかがい知れますが、その熱い視線は鉢や甕などの沖縄のやきものにも注がれました。現地で蒐集したものやプロデュースしたと思われるものを持ち帰り、昭和13年、御賜京都博物館(現京都国立博物館)で紹介しています。さらに昭和47年、73歳で沖縄に渡って作陶をはじめ、5年後には本格的な登り窯を築き、版画と陶芸の個展を各地で開催するなど精力的に活動しました。 
     本展では、中川伊作が沖縄で蒐集したやきものを中心に、自身が制作したものや版画作品を紹介し、京都・沖縄を行き来しつつ、日本画、版画、陶芸へと領域を変化させながら追い求めた美意識を辿ります。

    中川伊作「戦前の守禮門」1947年
    中川伊作「戦前の守禮門」1947年(個人蔵)
    中川伊作「シーサー」1975年〜2000年
    中川伊作「シーサー」1975年〜2000年

     

    基本情報

    会期
    2020年10月24日(土)~12月6日(日)
    休館日
    毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
    会場
    京都文化博物館 2階展示室「京の至宝と文化」
    開室時間
    10:00~19:30(入室は19:00まで)
    入場料
    一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
    *( )内は20名以上の団体料金
    *上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます
     (催事により有料の場合があります)
    主催
    京都府、京都文化博物館
    出品点数
    約75点
    南蛮雅陶
    『南蛮雅陶』昭和13年(個人蔵)
    線条文片口 個人蔵
    線条文片口(水指) 個人蔵
    黒釉四耳壺(ルソン壺)
    黒釉四耳壺(呂宋壺 15~16C)個人蔵

     

    三島手抱瓶
    三島手抱瓶 現代(戦後期)/壷屋 個人蔵

     

    主な出品作品

    • ・按瓶(壺屋:近代:戦前)
    • ・壺(パナリ焼 八重山地方:18-19C)
    • ・墨掛け流し厨子甕(古我知)18C
    • ・壺(湧田:17C)
    • ・緑紬掛分花生(壺屋:王国時代末期-近代初頭)
    • ・中川伊作《南蛮押版龍文茶碗》1988年
    • ・中川伊作《盲目の群》(版画)1962年
    • ・中川伊作《南国の花》1934年(日本画)
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