桂離宮のモダニズム
2018.5.12(土) 〜 7.1(日)
戦後、日本の写真界に大きな影響を与えた写真家・石元泰博は、1953年から54年にかけて桂離宮を撮影しました。数寄屋造の書院、回遊式の庭園、茶室がほぼ完成されたときの形のまま残る桂離宮。石元は、バウハウス流のモダニズムの視点で、簡素でありながらも細部まで創意が凝らされた桂離宮の美を鋭く捉え、その写真作品は国内外で高く評価されています。今回の展示は、高知県立美術館に所蔵される石元自身の手によるオリジナル・プリントで紹介します。
石元泰博(1921-2012)プロフィール
1921年サンフランシスコ生まれ。3歳のとき両親の郷里である高知県に戻る。高知県立農業学校を卒業後、再び渡米し、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニューバウハウス)で写真技法を学ぶ。桂離宮のモダニズムを写真により見出した作品で高い評価を受け、丹下建三、磯崎新、内藤廣など日本を代表する建築家との交流があり、その建築家の作品を多く撮影してきたことでも知られる。ニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館などに作品が収蔵されている。文化功労者。
※事前申込み不要 当日の入場者に限ります。