続・戦後京都の「色」はアメリカにあった!
2023.2.4(土) 〜 4.2(日)
京都の占領期、つまり1945年から52年の京都の姿、それをカラーで残した貴重な写真がある。私たちがよく目にしてきた終戦直後の日本を写した写真といえばモノクロ写真であるが、進駐軍をはじめとするアメリカ人は、コダクロームなどのカラーのスライドフィルム(リバーサルフィルム)を使って撮影をしていた。しかし、これらの写真のほとんどは、撮影者によってアメリカに持ち帰られ、現在もそのフィルムの多くはアメリカに残されていた。
本展は、このようにアメリカに残されていた写真群を調査、収集し、カラーで写された京都の姿を展示するものである。モノクロ写真の京都とは異なり、豊かな色彩が残された京都の写真は、当時の記憶を鮮やかによみがえらせ、あるいは、新たな印象や意外な発見をもたらしてくれる。2021年に開催した展覧会の第2弾として開催する本展は、これまで紹介することのできなかった未公開の写真や資料を加え、新たな構成で占領期の京都の姿の一端を紹介する。

河原町蛸薬師(北を望む) 1950-52年
四条河原町 1952年
京都駅前 1946年頃
四条大橋 1950年
1946年
清水寺 1954年頃