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    Title

    京・後藤家の軌跡

    Date

    2018.7.7(土) 〜 9.9(日)

    会場: 2階総合展示室

    後藤家は祐乗を始祖として、室町時代の足利義政のころに興り、以後十七代で江戸時代末期に及んだ一族です。祐乗以来、後藤家は日本の金工界をリードし、足利氏、豊臣氏、徳川氏と密接な関係を結びながら多くの分家を創出しました。この多くの分家のうち、宗家五代の徳乗の弟・長乗から展開した一統が、本展覧会で光をあてる後藤勘兵衛家です。
     後藤勘兵衛家の二代・覚乗は、たくみな技術で刀装具の制作を手がけ、また、その技術を見込まれ、加賀藩・前田利常に招かれました。以後、従兄弟の顕乗と交代で隔年に金沢と京都を往復し、加賀後藤と呼ばれる金工の流派の基礎を築きました。
     また、後藤家は、金工だけでなく、金座や分銅についても家職とし、勘兵衛家を含む分家の中でもこの分野と関わりを結んだ家々がありました。国内有数の金工師でありながら、屈指の実業家であった点が、前近代における後藤家の大きな特徴といえるでしょう。

    基本情報

    会期
    2018(平成30)年7月7日(土)〜9月9日(日)
    前期:7月7日(土)〜8月5日(日)
    後期:8月7日(火)〜9月9日(日)
    休館日
    月曜日ただし、7/16(月・祝)、7/17(火)は開館
    会場
    京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
    開室時間
    10:00~19:30(入室は19:00まで)
    入場料
    一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
    *( )内は20名以上の団体料金
    *上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます
    主催
    京都府、京都文化博物館

    近年、後藤勘兵衛家の伝来資料群が京都府に寄贈されました。本展ではご寄贈いただいた「後藤勘兵衛家旧蔵資料」をと中心として、金工師・豪商として活躍した後藤勘兵衛一族の姿を紹介いたします。

    展示構成

    第1章 一族の結合

    後藤勘兵衛家に伝来した資史料の中には、勘兵衛家成立以前の徳乗や、覚乗に関するものが含まれます。それらは、軸装されて人々に共有される図像となったり、また彫像として氏寺に寄進され、信仰の対象となったりしました。
    これらのものは系図などと並び、一族の歴史を物語る象徴的な威信財(権威を示す象徴物)であり、多くの子孫に一族の結束を表現する機能をもっています。

    第2章 金工師として

    後藤家の始祖・祐乗[1440~1512]は、巧みな金属工芸の技術を駆使し、足利義政に仕えました。目貫(めぬき)・小柄(こづか)・笄(こうがい)の三所物(みところもの)の意匠・技法に新機軸を打ち出し、金工を家職として歴史に名を残します。
     分家である勘兵衛家でもこれは同様で、覚乗、悦乗、演乗などの名工を輩出しました。また、勘兵衛家初代・覚乗の父、長乗は、徳川家と接近し、慶長13年(1608)の方広寺大仏造営事業の時、大仏大判の鋳造を一手に引き受けました。後藤家の持つ巧みな金属加工の技術が、金銀貨の鋳造技術と結びつき、家職の安定をもたらしたといえます。

    第3章 大名家との交流

    室町時代からの名家である後藤家は、当然ながら時の為政者や権力者と強く結びつきました。今回紹介する資料の中には、加藤清正や、小堀遠州らの書状があり、それらはいずれも、後藤家と緊密な関わりを物語るものです。
     また加賀前田家との関わりは格別なものがあり、初代・覚乗は、加賀藩に招かれ、前田家の装剣用具の製作ほか藩政にも深くかかわりました。前田家と後藤家の良好な関係は以後長く継続し、前田家歴代当主から勘兵衛家に宛てた数々の書状が巻物に仕立てられ、今も伝えられています。

    主な展示品

    第1章 一族の結合

    名称成立年代所蔵員数展示期間
    後藤家譜江戸時代 17世紀一巻通期
    系図江戸時代後期 18世紀京都府(京都文化博物館管理)一枚通期
    後藤庄三郎より一札カ条ノ控原本:慶長元年(1596)3月後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一冊前期
    後藤徳乗書状江戸時代 17世紀京都府(京都文化博物館管理)一幅通期
    後藤家庭園図江戸時代末期〜明治時代 19−20世紀京都府(京都文化博物館管理)一枚通期
    後藤家屋敷及び庭園図江戸時代末期 19世紀京都府(京都文化博物館管理)一枚通期
    後藤長乗夫妻像江戸時代前期 17世紀常徳寺二躯通期
    後藤徳乗像寛永8年10月13日後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一幅前期
    楊弓の的型 鏡嘉永4年(1851)寄進常徳寺一点通期

    第2章 金工師として

    名称成立年代所蔵員数展示期間

    銘加州住藤原光国
    江戸時代前期 17世紀京都府(京都文化博物館管理)一振通期
    笄図江戸時代末期〜明治時代 19−20世紀京都府(京都文化博物館管理)一点通期
    刀装具取調書江戸時代末期〜明治時代 19−20世紀京都府(京都文化博物館管理)一枚通期
    刀装具取調書江戸時代末期〜明治時代 19−20世紀京都府(京都文化博物館管理)一枚通期
    目貫江戸時代末期〜明治時代 19−20世紀後藤家蔵三点通期
    金具明治6年(1873)後藤家蔵一点通期
    系図書并彫物秘伝書江戸時代中後期 18−19世紀後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一冊前後期 冊替
    金座極印江戸時代前期 17世紀個人蔵(後藤家)五点通期
    慶長小判江戸時代 17世紀京都府(京都文化博物館管理)七点通期
    百両大判模型江戸時代後期 19世紀後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一点前期
    五拾両大判模型江戸時代後期 19世紀後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一点後期
    拾両大判模型江戸時代後期 19世紀後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一点後期
    墨判書付江戸時代後期 19世紀後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一点前期

    第3章 大名家との交流

    名称成立年代所蔵員数展示期間
    片桐且元・前田利光等書状巻江戸時代 17世紀京都府(京都文化博物館管理)一巻通期
    小堀遠州 書状(後藤覚乗宛)江戸時代 17世紀(無年号)9月19日 京都府(京都文化博物館管理)一幅通期
    小堀遠州 書状(後藤勘兵衛宛)江戸時代 17世紀(無年号)8月8日京都府(京都文化博物館管理)一幅通期
    小堀遠州勘弁・後藤覚乗書状江戸時代 17世紀京都府(京都文化博物館管理)一幅通期
    加藤清正 書状(後藤勘兵衛宛)江戸時代 17世紀京都府(京都文化博物館管理)一幅通期
    大名衆より銀子返弁割符帳天和2年(1682)〜貞享2年(1685)後藤家蔵(京都大学総合博物館寄託)一冊後期
    御懇之御書(二巻之内)江戸時代 17〜18世紀京都府(京都文化博物館管理)一巻通期
    前田家歴代御書集江戸時代 17〜18世紀京都府(京都文化博物館管理)一巻通期

    関連イベント

    ぶんぱく京都講座「後藤勘兵衛家の軌跡」

    日時
    9月2日(日)【講座】13:30~15:00 【特別解説】15:30~16:00(希望者向け)
    講師
    西山 剛(当館学芸員)
    場所
    京都文化博物館別館 2階講義室 ※特別解説は総合展示室内で行います。
    定員
    40名
    参加費
    500円 ※ただし、特別解説参加希望者は総合展示入場券が必要です。
    申込み方法
    要事前申込み
    京都文化博物館ホームページ「教室・講座『ぶんぱく京都講座』申込フォーム」からお申し込みください。
    ※先着順。参加者1名ごとにお申し込みください。
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