鎌倉武士の物語と京都
2022.4.2(土) 〜 6.5(日)
むかし、武士がまだ世の中の支配者ではなかった頃。戦いの前、刃を交える相手に対して、武士たちは互いに「名乗り」を上げました。自分の名前や出身地、それまでの武功など、名誉と誇りと意地にかけて、武士は自身の「物語」を戦場で叫んだのです。鎌倉武士たちの「物語」は、後世さまざまな形で語り継がれてゆき、書物はもとより絵画や玩具などの題材としても取り上げられて、広く知られてゆく事となりました。この展覧会「鎌倉武士の物語と京都」では、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した武士たちについて、彼らがまとっていた「物語」を軸に、その様相を紹介してゆきます。
1「源氏と鎌倉〜武士の世の始まり〜」
・源義家像1幅 江戸時代 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・鳥羽法皇像1幅 桃山時代 古代学協会蔵
・『愚管抄』2冊 江戸時代中期 京都府立京都学・歴彩館蔵
・『平家物語』屋代本 巻2 1冊 室町時代中期 京都府立京都学・歴彩館蔵
・塩川文麟 常盤御前雪行図1幅 江戸時代後期 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・中島来章 源頼政像1幅 江戸時代後期〜明治時代初期 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・重要文化財 黒韋縅肩白胴丸・大袖喉輪付 1領 室町時代 公益財団法人浄妙山保存会蔵
2「戦う鎌倉武士〜もののふ達の物語〜」
・岸竹堂 源頼朝像1幅 江戸時代末〜明治時代 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・竹内栖鳳 富士川大勝(図下絵)1幅 明治27年(1894)個人蔵
・谷口香嶠 義経勝浦上陸図1幅 大正2年(1913) 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・奈良絵本「あつもり」 2冊 江戸時代初期 京都府立京都学・歴彩館蔵
・狩野氏信「源平合戦図」六曲一双 江戸時代 滋賀県立琵琶湖文化館蔵
・『明月記』41冊 寛文2年(1662)写 京都府立京都学・歴彩館蔵
・『新古今和歌集』2冊 文明14年(1482)写 京都府立京都学・歴彩館蔵
3「動揺する鎌倉〜北条氏の台頭〜」
・今尾景年 富士巻狩図(小下図)1幅 明治時代 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・森徹山 仁田四郎猪退治図1幅 江戸時代後期 京都府蔵(京都文化博物館管理)
・建保六年八月御歌会絵卷1巻 江戸時代初期 京都府立京都学・歴彩館蔵
・『後鳥羽院御集』3冊 承応2年(1653)写 京都府立京都学・歴彩館蔵
・『吾妻鏡』51冊 江戸時代初期写 京都府立京都学・歴彩館蔵
・国宝「北条義時書状案」(東寺百合文書)承元4年(1210)9月11日 京都府立京都学・歴彩館蔵
・国宝「北条時政書状案」(東寺百合文書)建仁3年(1203)8月5日 京都府立京都学・歴彩館蔵
4「武士の世を統べる新たな物語」
・『古今著聞集 』全20巻 元禄3年(1690)刊 京都府立京都学・歴彩館蔵
・『北条時頼記』10冊 元禄4年(1691)刊 京都府立京都学・歴彩館蔵
・伝・浮田一蕙「北条宣時観月図」1幅 江戸時代 京都府蔵(京都文化博物館管理)
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