保存と修理の文化史
2018.1.5(金) 〜 3.4(日)
ものを保存し、傷んだものを修理することは、我々の社会にとって大きな意味をもつ営みです。大切な思い出の品、重要な書類や記録、高価な美術品…過去の貴重なものが現代に伝わる過程には、それを何らかの形で引き継ぎたいという強い思いや願いを持った人々が関わっています。移り変わる時代と社会の中で、何を、どのように残していくか。古代から連綿となされてきた保存と修理の歩みは、将来に残すもの、失うものを時々刻々と選択してきた人々の足跡であり、歴史という大きな存在と向き合った人々の生の姿や声を伝えてくれます。
過去の品々は時間による劣化や風化、数多の天災や戦災にさらされてきました。危機にさらされたうち一部のものだけが、時代や地域ごとの経済や社会のなか、時に過酷な制約を越え、保存され修理が施されてきたのです。さらに保存と修理に不可欠な、専門家の高度な知見や繊細な技術、けして安くない費用─―それらを実現するために誰に、何が出来たのか─―古の保存や修理事業には、傷ついた品々に向き合った人々の価値観が隠れています。それを保ち再生させるために要した人と人の重要なつながりは、まさしく当時の社会の縮図ですが、一方でいま現在もさまざまな地域で試みられている文化財の保護と何ら変わらぬ営みでもあります。
本展示では、関西を中心に育まれてきた、保存や修理の様々なあり方と取り組みについて御紹介します。人々はかつて何を、どのように残してきたのか。そしてこれから我々は、何を残していくのか。大切な歴史を今に伝えてきた営みを、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。
出品目録のダウンロードはこちら
※当館学芸員および京都府立大学文学部 歴史学科の学生がトークを行います
※事前申し込み不要、参加費無料(ただし、当日の入場者に限ります)
※要申込み、参加費無料(ただし、総合展示室入場券が必要です)
※定員に達しましたので、募集を締め切りました 。
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
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※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
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※各回会場は本館3階フィルムシアター(定員150名)
※要申込み、参加費無料(ただし、総合展示室入場券が必要です)
*募集を締切らせていただきました。