平成27年度京都文化博物館総合展示京都府所蔵の雛人形
2016.2.26(金) 〜 4.3(日)
京都府では、江戸時代から現代までの雛人形とその関連資料を多く収蔵しており、例年、上巳の節句(桃の節句)にあわせた展示を行ってきました。子供の成長を祝う心はいつの時代も変わりませんが、雛人形には様式の変遷がみられます。京都府のコレクションにはさまざまな様式の雛人形が含まれるのが大きな強みです。江戸時代中期の古拙な面持ちの元禄雛から、昭和初期の大礼雛まで、本年も選りすぐった優品を展示いたします。
雛人形とともに、
雛人形に関連する染織作品としては、江戸時代後期の公家の装束や子供のきものを展観します。江戸時代後期、公家も小袖を
子供のきものからは、明治時代の振袖をご紹介します。大人の女性のきものが地味であった時代なので、子供のきものも地色が黒やねずみ色などと大変に地味ですが、大人のきものと同じく繊細な手描友禅がほどこされた小さな振袖は、じゅうぶんに見応えがあります。どうぞごゆっくりお楽しみください。
古今雛(江戸時代後期、吉川観方コレクション)
山口素絢「立雛」(江戸時代後期、吉川観方コレクション)
釣花文様振袖(一つ身)(明治時代、吉川観方コレクション) ほか