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    Title

    祇園祭  山鉾巡行の歴史と文化 ―鷹山復興にむけて―

    Date

    2019.6.22(土) 〜 8.4(日)

    会場: 2階総合展示室

    新しい御代を迎えた今年、祇園祭もまた新たな歴史を刻みます

    京都の歴史とともに現代まで連綿と受け継がれてきた祇園祭は、日本を代表する祭礼として名高いものです。絢爛豪華な装飾品で飾られた山鉾は「動く美術館」とも称され、国内はもとより遠く東アジアや中近東、そしてヨーロッパの美術工芸の粋が集結しています。祇園祭に登場する山鉾は、国の重要有形民俗文化財に指定されているほか、「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
     祇園祭の長い歴史の中には数々の変転がありました。時には災害にみまわれ巡行の行列からその姿を消していった山鉾もあります。そのひとつが鷹山です。鷹山は文政9年(1826)の大風雨の被害を受けて休み山となり、その後元治元年(1864)の大火によって部材を焼失し、長くその姿を見ることはありませんでした。しかし、近年鷹山復興の機運が生まれ、現在その取り組みが始まっています。2019年の山鉾巡行では、鷹山保存会が唐櫃巡行を行ない、鷹山復活へのあゆみは着実に進んでいます。
     この展示では、祇園祭の山鉾に関する歴史や文化を紹介すると共に、鷹山について記録した江戸時代の資料も公開して、その様相に迫ります。



    基本情報

    会期
    2019年6月22日(土)〜8月4日(日)
    休館日
    毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
    ※7月16日(火)は臨時開館
    会場
    京都文化博物館 2階総合展示室 京のまつり
    開館時間
    10:00~19:30(入室は19:00まで)
    入場料
    一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
    *( )内は20名以上の団体料金
    *上記料金で、3階フィルムシアターもご覧いただけます。
    主催
    京都府、京都文化博物館
    協力
    公益財団法人祇園祭山鉾連合会、公益財団法人鷹山保存会ほか

    宵山と屏風祭

    祇園祭の山鉾巡行が行なわれる前夜を宵山といいます。前祭では巡行前日の7月16日に14日と15日を加えた3日間が宵山で、後祭では21日から23日までが宵山です。
     宵山では、各山鉾町の駒形提灯に灯がともり、鉾からは祇園囃子の音色が流れ、町会所などには山鉾の御神体人形や懸装品や金具などが美しく飾られます。そして、お守りを売る浴衣姿の子どもたちのわらべ歌が聞こえてきます。宵山は祭りの風情が最も盛り上がる時なのです。
     宵山では、山鉾町やその周辺の町家で、家宝の屏風などを飾って披露し、道行く人の眼を楽しませるという習慣があります。これは「屏風祭」と呼ばれており、祇園祭宵山の名物のひとつとなっています。

    「洛中洛外図屏風」 松居家本 江戸後期(左隻)「洛中洛外図屏風」 松居家本 江戸後期(左隻)
    「洛中洛外図屏風」 松居家本 江戸後期(右隻)「洛中洛外図屏風」 松居家本 江戸後期(右隻)

    鷹山について

    祇園御霊会細記『祇園御霊会細記』より「鷹山」

    鷹山は、古くから祇園祭の山鉾巡行に参加していて、15世紀には「鷹つかい山」としてその名が既に記録されているという長い歴史をもつ山です。
     元々は人が担いで巡行していましたが、江戸時代には大きな車輪が付けられて曳行されるようになりました。天明8年(1788)に京都を襲った大火事で被災しますが、18世紀末には豪壮な大屋根を乗せた姿で再興されました。しかし、19世紀初頭に今度は大風雨によって大破してしまい、その後は巡行ヘの参加を見合わせていました。そして、元治元年(1864)に勃発した禁門の変で発生した火事によって山の部品のほとんどを焼失してしまいます。しかしながらこの時には、代々鷹山に飾られてきた「鷹遣」「犬遣」「樽負」の3体の人形は焼失を免れました。その後鷹山では、祇園祭山鉾巡行の前夜祭である宵山に、この人形を飾ることで祭りに参加してきたのです。
     そして今、鷹山を復興しようという動きが起こっています。古い文献や絵画資料を探してかつての鷹山の姿を復元する作業が進んでいて、2022年には山鉾巡行に参加する事をめざしているのです。2019年には、鷹山の宝物を入れた唐櫃を担ぎ、お囃子を奏でながら山鉾巡行の列に徒歩で加わる「唐櫃巡行」が行なわれます。

    「鷹山御神体人形」図 「鷹山御神体人形図」

    祇園祭の山鉾

    祇園祭の山鉾巡行には33基の山や鉾が登場しますが、その形状には様々なものがあります。全長が20メートルにも達する長刀鉾などの巨大な鉾は、中心に長大な鉾を据えているのが特徴です。また、同じく鉾と呼ばれますが、綾傘鉾や四条傘鉾のように傘の形をした鉾もあれば、船鉾や大船鉾のように特徴的な船の姿をしたものもあります。一方山には、人が担いで巡行した舁山や、鉾と同じく大きな御所車がついて曳行される曳山があります。
     祇園祭では、前祭に23基の山と鉾が巡行し、後祭では10基の山と鉾が登場します。こうした山鉾の姿は、14世紀にはほぼその形が整えられました。祇園祭の山鉾巡行の様式は、その後日本各地に展開する山や鉾や屋台の登場する祭礼の形式の元になったものと考えられています。

    鶏鉾後懸 メダリオン中東連花葉文様インド模織絨毯鶏鉾後懸 メダリオン中東連花葉文様インド模織絨毯
    鶏鉾前懸 中東連花葉文様 ヘラット絨毯鶏鉾前懸 中東連花葉文様ヘラット絨毯


    出品リスト

    番号資料名員数時代所蔵
    1「鷹山御神体人形図」1幅天保2年(1831)公益財団法人
    鷹山保存会
    2「鷹山かざり物覚」
    (三条衣棚町文書)
    1枚宝暦6年(1756)京都府立京都学
    ・歴彩館
    3「見送り縫寄附帳」
    (三条衣棚町文書)
    1冊明和3年(1766)京都府立京都学
    ・歴彩館
    4「鷹山人形 飾付一式覚」
    (三条衣棚町文書)
    1枚天明2年(1782)京都府立京都学
    ・歴彩館
    5「鷹山人形 飾付一式覚」
    (三条衣棚町文書)
    1枚天明5年(1785)京都府立京都学
    ・歴彩館
    6「口上覚」
    (三条衣棚町文書)
    1枚寛政10年(1798)京都府立京都学
    ・歴彩館
    7「山飾附之事」
    (三条衣棚町文書)
    1冊享和3年(1803)京都府立京都学
    ・歴彩館
    8「鷹山破損ニ付諸方掛合」
    (三条衣棚町文書)
    1冊文政7年(1824)京都府立京都学
    ・歴彩館
    9「鷹匠人形他一式覚」
    (三条衣棚町文書)
    1冊天保3年(1832)京都府立京都学
    ・歴彩館
    10「鷹匠人形他一式覚」
    (三条衣棚町文書)
    1枚天保3年(1832)京都府立京都学
    ・歴彩館
    11鶏鉾前懸
    中東連花葉文様ヘラット絨毯
    1枚18世紀初頭公益財団法人
    鶏鉾保存会
    12鶏鉾後懸
    メダリオン中東連花葉文様インド模織絨毯
    1枚17世紀後半公益財団法人
    鶏鉾保存会
    13洛中洛外図屏風
    (松居家本)
    6曲1双江戸時代後期個人蔵
    14菊水鉾巡行模型一式昭和46年(1971)京都府(京都文化博物館管理)
    15月鉾模型1台昭和時代京都府(京都文化博物館管理)
    16『祇園御霊会細記』4冊宝暦7年(1757)刊京都府(京都文化博物館管理)
    17長刀鉾模型1台昭和時代京都文化博物館
    18月鉾模型1台明治時代京都文化博物館
    19『都名所図会』6冊安永9年(1780)京都文化博物館

    *都合により展示資料を変更する場合があります。

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