道具と材料の職人譜
2019.11.2(土) 〜 12.22(日)
長い年月を経て現代にまで伝えられ、歴史資料や美術品などとして尊ばれている貴重な品々は、いずれも何らかの技術を駆使し、多様な素材を用いて作り上げられています。特別な職能を持った人々が、時代や地域に応じて道具や材料を選びとり、協働して作り上げたそれらは、それぞれに特有の風合いや時代感を携えて、私たちに過去のありようを示してくれます。そこで用いられている技術や素材は、かつての社会とものの関わり方、価値観などを語りかける大切な情報であり、またいくつかの技術、その基盤をなす思想は現代のものづくりにおいてもなお生かされ、重要な役割を担っています。
しかし過去の社会が培ってきた高度な技術やこれを支える道具、適切な原材料は時とともに変わりゆき、現代に脈々と継承されるものばかりとはいえず、今や絶えそうなもの、あるいは既に失われてしまったものが多々あります。特に古来の素材や技術で作り上げられている品々を、我々の世代が維持し、時に修理して後世に引き継いでいくためには、古来の技術や道具、材料などを併せて伝えていくことが大切な条件の一つですが、昨今の社会の大きな変化は、我々が伝統的で不可欠と考えるそれらの多くを深刻な存立の岐路に立たせています。
本展示では、主に美術工芸品を中心に、古来ものを作り出し支えてきた様々な道具や材料の一端をご紹介します。
※事前申込不要、参加費無料(ただし、当日の総合展示室入場券が必要です) ※京都府立大学歴史学科学生も解説します。
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
※いずれも要事前申し込み、参加費無料
※ワークショップは平成31年度京都歴史文化施設クラスター実行委員会事業の一環として実施するものです。
<ワークショップのお申込方法>