BEACON 2020
2020.1.11(土) 〜 3.8(日)
現代美術のユニットKOSUGI+ANDO(小杉美穂子、安藤泰彦)と映像作家の伊藤高志、稲垣貴士、哲学者の吉岡洋によるメディア・インスタレーション作品《BEACON》シリーズを展示します。
1980年代から京都を中心に活動してきた現代美術のユニットKOSUGI+ANDO(小杉美穂子・安藤泰彦)と映像作家の伊藤高志、稲垣貴士、哲学者の吉岡洋による映像インスタレーション作品《
「Beacon(ビーコン)」とは、篝火(かがりび)や燈台、標識の意味をもつ言葉です。本作品では、日常の風景を写した映像が、展示室の中央に置かれた回転する台(燈台/Beacon)から投影されます。展示空間では、映像、音響、テクストが相互に影響を与えながら、今ここではない場所と現在とを結びつけ、〈記憶〉をめぐる旅へと鑑賞者を誘います。
制作チームのメンバーは京都を拠点に活動し、各分野で高い評価を得てきた美術作家、映像作家、研究者で、今回の展示では、京都を舞台に撮影された映像、音響、テクストが用意され、新作として展示されます。
プロフィール
KOSUGI+ANDO(小杉美穂子・安藤泰彦) 現在、岐阜県在住(2007年まで京都府在住)。
小杉美穂子:1953年、大阪府生まれ。
安藤泰彦:1953年、滋賀県生まれ。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、名古屋芸術大学非常勤講師。
1983年よりユニット「KOSUGI + ANDO」として京都を中心に活動を始める。「京都アンデパンダン展」(京都市美術館)、「1995京都芸術祭」(旧龍池小学校)、「A CABINET OF SIGNS」展(テイト・ギャラリー・リバプール他)など、国内外の個展、グループ展で活躍。また、展覧会企画として、「SKIN DIVE スキンダイブ – 感覚の回路を開く」(芸術祭典 「京」)や、「チャンネル -n – 多層世界への水路」(京都芸術センター)がある。大学時代から京都を拠点に活動。
伊藤高志 1956年、福岡県生まれ。現在、福岡県在住(2016年まで京都府在住)。
京都造形芸術大学教授を経て、2016年より九州産業大学芸術学部教授。大学在学中、松本俊夫に師事し、本格的に実験映画の制作を開始。ロッテルダム国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際映画祭、釜山国際映画祭、光州ビエンナーレなどに参加・上映。フランス・ポンピドゥー・センターに作品が収蔵されている。
稲垣貴士 1957年、高知県生まれ。現在、京都府在住。
京都造形芸術大学助教授を経て、現在、大阪成蹊大学芸術学部教授。1981年より、松本俊夫、伊藤高志らの映像作品のサウンドを手掛ける一方で、自らも映像作品を制作する。1984年に20数名のヴィデオ・アーティストが集まって結成されたグループ 「ヴィデオカクテル」に参加。パリ青年ビエンナーレ、原美術館、東京都写真美術館、ボン美術館などで展覧会に参加。国立国際美術館に作品が収蔵されている。
吉岡洋 1956年京都府生まれ。現在、滋賀県在住。
京都大学こころの未来研究センター特定教授(美学・芸術学)。甲南大学教授、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、京都大学大学院文学研究科教授を経て、現職。著書に『情報と生命』(新曜社)、『〈思想〉の現在形』(講談社選書メチエ)、訳書にM・ポスター『情報様式論』(岩波現代文庫)など。京都芸術センター発刊の批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1―8号編集長。「京都ビエンナーレ2003」「おおがきビエンナーレ2006」総合ディレクター、「SKIN DIVE スキンダイブ – 感覚の回路を開く」(芸術祭典 「京」)の企画に参画。