幕末明治の京都の日本画
2014.11.21(金) 〜 2015.2.1(日)
平成26年(2014)は、幕末明治の京都画壇の巨匠である田能村直入(1814~1907)と森寛斎(1814~1894)の生誕200年にあたります。これを機に本展では、竹内栖鳳等が登場する以前の、幕末明治の京都の日本画の状況を、京都府コレクションを中心に紹介いたします。
幕末明治の京都の日本画界は、田能村直入が率いる南画派と、塩川文麟(1801~1877)、森寛斎、幸野楳嶺(1844~1895)らの円山四条派が主に活躍していました。両派はそれぞれに京都府画学校(現在の京都市立芸術大学)の設立も建議し、画学校を中心にその後の京都画壇を担う俊秀を輩出しました。幸野楳嶺、今尾景年(1845~1924)は、直入、寛斎より一世代後で、それぞれ平成26年、27年に生誕170年を迎えます。これらの画家はその後の明治、大正期に活躍する日本画家たちを育成し、大きな影響を与えました。
幕末明治期に活躍した日本画家はまだまだ多くいますが、本展ではその中から、塩川文麟、森寛斎、田能村直入、幸野楳嶺、今尾景年の作品をご覧いただきます。
■森寛斎 | 「京都新名所四季図」明治6年 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理)【後期展示】 |
■幸野楳嶺 | 「妓女図」明治6年 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理)【後期展示】 |
■幸野楳嶺 | 「魯秋潔婦図」明治18年 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理)【前期展示】 |
■今尾景年 | 「四時花木群虫図」明治18年 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理) 【後期展示】 |
11月28日(金)、12月19日(金)
*両日午後6時から展示室内にて行います。
事前申し込み不要、当日の入場者に限ります。