ガラスの丹後王国の世界
2025.5.17(土) 〜 7.13(日)
今から約2000年前の弥生時代には、日本海を通じて、朝鮮半島や中国大陸など東アジア世界に広がる交流圏が形成され、日本列島、そして丹後地域もその交流の舞台となった。
京都府北部・丹後地域で華開いたガラスの世界と青いガラスに魅了された弥生時代の人々。本展では、丹後地域で確認できる豊かな渡来系文物の中から、原「丹後王国」を特徴づけるガラス製品を通して、古代人のガラスへの憧憬や美意識に迫る。
「丹後王国論」は、歴史学者 門脇禎二氏により提唱された学説である。古墳時代に丹後地域を中心に栄え、ヤマト王権や吉備などと並ぶ独立性があったと考えられる勢力を「丹後王国」と称した。
京都御苑(公家町遺跡)出土黒曜石石核 京都文化博物館蔵
水晶製品の製作工程(奈具岡遺跡) 京都府埋蔵文化財調査研究センター蔵
左坂墳墓群出土ガラス小玉 京都府立丹後郷土資料館蔵
ガラス釧の出土状況 与謝野町教育委員会提供
浅後谷南墳墓第1主体部副葬品の出土状況 京都府埋蔵文化財調査研究センター提供
(「祇園祭―山鉾巡行の歴史と文化―」展と同時開催)