祇園祭-山鉾巡行の歴史と文化
2024.6.5(水) 〜 8.4(日)
祇園祭の歴史は平安時代初期にさかのぼり、都の安寧を脅かす疫神の退散を願った祭儀に由来するとされています。その後、祗園祭には山や鉾が登場するようになり、室町時代には現在のような山鉾の姿が整えられてゆきました。
祇園祭の山鉾巡行には、山や鉾を飾る華麗な懸装品や、勇壮な辻回しなど、さまざまな見どころがあります。今回の展覧会では、初期の懸装品の姿を留める貴重な品物や、往古の辻回しの様相をうかがわせる江戸時代初期の記録など、祗園祭の山鉾巡行にまつわる秘められた歴史を語る品々を展示公開いたします。この展覧会を通じて山鉾巡行の長い歴史の一端を感じていただければ幸いです。
『都名所百景』より「祇園会宵錺」 江戸時代後期 京都府立京都学・歴彩館蔵
保昌山見送「仙人図」 16世紀前半 公益財団法人保昌山保存会蔵
白楽天山前懸 (中央)16世紀後半 (左右)18世紀中頃 公益財団法人白楽天山保存会蔵
保昌山見送「寿星図」 寛政10年(1798) 公益財団法人保昌山保存会蔵
孟宗山見送「白綴地墨画孟宗竹藪林図」竹内栖鳳 画

『祇園御霊会細記』 宝暦7年(1757)刊 京都府蔵(京都文化博物館管理)