近世公家の家職と衣装
2014.6.27(金) 〜 8.31(日)
江戸時代、幕府が江戸に開かれることで、京都がそれまで持っていた政治都市としての役割は薄れていきます。しかし依然として朝廷やそれを支える公家たちは京都に存在し続け、それまでに継承されてきた年中行事などの諸儀礼を維持し続けます。これらを支える上では公家の家々に伝わる特色ある職能(家職)が重視され、その過程では日記、文書、儀式書の写本など様々な資料が生成されていきました。
また、江戸時代の京都の特徴の一つとして、良質な工芸品を生み出す職人の都市であったことが挙げられます。なかでも 染織の分野の発達はめざましく、西陣の織手衆を中心に、すぐれた染織品を生み出しました。京都の伝統文化を体現する公家もこれら良質な染織品を受容し、多様な衣装を身にまとい、公家の女性たちの間には特徴的な形式も生まれてきます。本展では公家の家職に関わる諸資料を展示し、あわせて衣装や御所人形など公家のライフスタイルをしのばせる資料も展示いたします。
平成26年6月27日(金)~8月31日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
7月28日(月)は展示替えのため休室
10:00~19:30(入場は19:00まで)
●日野資矩 | 『資矩卿暦記』 |
●藤原俊成 | 『日野切』 一幅 |
●日野資枝 | 『春日陪金比羅大権現社壇詠十首和歌』 一巻 |
●雲菱菊散らし文様帷子 | (江戸時代後期 吉川観方コレクション) |
●柳梅御簾文様単衣 | (江戸時代後期 丸紅株式会社所蔵〈京都府寄託〉) |
●衣裳人形「鶏合わせ」 | (江戸時代後期 吉川観方コレクション) |
※作品保護のため、展示替を行います。
展示資料は都合により変更する場合がございます。