UCF3:UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL 3
2024.2.23(金・祝) 〜 2.25(日)
テーマは「INVISIBLE」=見えないもの。日常の裏に隠された真実や、個人の内面にある叫びを、先鋭的な感性と類をみない表現で映し出す映画たちを特集します。パンク、シュール、ミニマル、クィーア・・・。商業映画では決して描かれない衝動や欲望を、既成の概念に縛られない自由な表現で描くのが、アンダーグラウンド映画の真骨頂。時代の風俗としてのアングラではなく、その強烈な個性ゆえに地下に潜り、時代とともに見えない存在となった、真にアンダーグラウンドな傑作たちを発掘し公開します。観ることの出来なかった映像、聞かれることのなかった叫びが今、スクリーンに炸裂する!
お客様各位 (2023.5.10更新)
フィルムシアターでのマスク着用は皆様のご判断にお任せいたします。ただし当館では、今後も三密(密集・密閉・密接)の回避のため、感染対策は継続して実施いたします。皆様には、下記の通りご協力をお願いいたします。
※今後も必要に応じて対策の追加及び変更を行う場合がございます。皆様のご協力をお願い申し上げます。
2月23日(金祝)
13:00~監督:ジョン・モリツグ
1994年/USA/67分/カラー/デジタル/日本語字幕/日本初公開
暴力溢れる都会を彷徨う無垢な十代の魂たち。トラッシュでストレンジな青春パンク・オデッセイ。
★ニューヨーク・アンダーグラウンド映画祭“最優秀長編”
監督:河原木宏尚
1984年/日本/13分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
名古屋のパンクス、小劇場、舞踏などを総動員したサイバーパンク巨編として構想され、アフリカ・ロケまで敢行したが、未完に終わった作品。主演は中村達也と渡辺まちこ。The Star Club、白虎社など豪華な出演者にも注目。
監督:緑川珠見
1995年/日本/38分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
封印された母と娘の愛憎の記憶を、鮮烈なイメージの連続で描く。静かな狂気に満ちた耽美な小宇宙。
監督:緑川珠見
1995年/日本/36分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
モノローグ、インタビューと重なる女性たちの日常。コラージュの中から浮かび上がる、生のリアル。主演は舞踏家・川本裕子とダンサー・堅田知里。
監督:長谷川久
1981年/日本/45分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
キャンプ感覚満載のトラッシュでキュートなSFラブ・メルヘン。壮大なスケールとチープな演出が冴え渡る80年代インディーズ・カルトの傑作!
★1981年ぴあフィルムフェスティバル入選
監督:長谷川久
1982年/日本/25分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
そら子とナマオの出会いと別れ、奇跡の再会を描く奇想天外メロドラマ。少年王者舘の天野天街が野菜の妖精ニーナを怪演。
★1982年フジ8mmコンテスト入選
2月24日(土)
13:00~監督:緑川珠見
1996年/日本/30分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
夏の日に出会った男女の交感する欲望。言葉にならないエロティシズムが息苦しいほどに充満する。男を演じるのは、舞踏家・松下正己。
監督:緑川珠見
1996年/日本/36分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
幽霊の出る家の記憶。母への執着と恐怖。閉塞的な家庭の歪みと闇に捉われ続ける女性の独白。
監督:居田伊佐雄
1『Far From the explosive form of fruit』1972年/日本/8分/カラー
2『ASCENSION』1972年/日本/4分/カラー/サイレント
3『マリリン・マグダリーン』1972年/日本/9分/カラー
4『オランダ人の写真』1976年/日本/7分/カラー/サイレント
5『気流』1975年/日本/14分/白黒/サイレント
6『プレパラート(100フィート版)』1977年/日本/3分/カラー/サイレント
7『鉱物学者』1977年/日本/11分/カラー/サイレント
8『子午線通過』1977年/日本/5分/カラー
9『ハンマー』1977年/日本/5分/カラー
10『北半球』1878年/日本/9分/カラー
11『満潮』1981年/日本/7分/カラー
※上映はすべてデジタルで行います
デビュー作『Far from the explosive form of fruit』(1972)、『オランダ人の写真』(1976)、『子午線通過』(1977) など、ミニマルで緻密な構造映画11作品。
監督:鈴木章浩
1999年/日本/61分/カラー/35mm
薔薇族映画として制作されながらもアート映画として国内外で高く評価された“アンチ・ヘテロ映画”。実験的手法によって描かれる、ゲイの青年の生と死を巡る物語。撮影は映像作家・黒澤潤。
★ロッテルダム国際映画祭、ぴあフィルムフェスティバルほか招待
※アフタートークあり。ゲスト:鈴木章浩(監督)
2月25日(日)
13:00~
1『エコー』1982年/日本/9分/カラー
2『回路計』1983年/日本/15分/カラー
3『影踏み』1983年/日本/14分/カラー
4『地球の石』1986年/日本/36分/カラー
5『大きな石小さな夜』1991年/日本/13分/カラー
※上映はすべてデジタルで行います
『エコー』(1982)、『影踏み』(1983)、『大きな石小さな夜』(1991)など、自然や物質を驚異的な撮影技術で捉えることで静かな詩情を表出する、写実的作品集。
監督:ジョン・モリツグ
1993年/USA/57分/カラー/デジタル/日本語字幕/日本初公開
日系家族の闇を超ブラックなユーモアで描く。メジャーでは絶対不可能なフリークアウト・ホームコメディ。
★ロッテルダム国際映画祭ほか招待
監督:河原木宏尚
1981年/日本/16分/カラー/デジタル/ワールドプレミア
大島渚をして「品性下劣!」と言わしめた超問題作。パンクと土着のアナーキズムが炸裂する。アングラ文化とパンクが融合した“ヴィジュアル・スキャンダル”。
監督:金井勝
1973年/日本/84分/カラー/デジタル
“笑う銀河系三部作”最終章。ガラパゴス島ロケを敢行した信じがたい自主映画。大和屋竺、ゼロ次元の岩田信市、城之内元晴らアングラの名士も出演。アングラ帝王の面目躍如たる超大作。