イメージフォーラム・フェスティバル2023
ギャザリング・クラウド
2023.11.16(木) 〜 11.19(日)
お客様各位 (2023.5.10更新)
フィルムシアターでのマスク着用は皆様のご判断にお任せいたします。ただし当館では、今後も三密(密集・密閉・密接)の回避のため、感染対策は継続して実施いたします。皆様には、下記の通りご協力をお願いいたします。
※今後も必要に応じて対策の追加及び変更を行う場合がございます。皆様のご協力をお願い申し上げます。
この度、イメージフォーラムでは、商業性にとらわれず先鋭的・実験的な映像作品、話題作を世界中から集めて、映像アートの最新動向を紹介する「イメージフォーラム・フェスティバル2023」を開催いたします。京都では2000年以降24回目となる今年は京都文化博物館を会場とし、11月16日(木)〜19日(日)の4日間で開催いたします。特集は「ギャザリング・クラウド:フィルム・イン・シェルター2023」と題し、クーデターや戦争、紛争など社会環境の急激な変化の中で映像制作を続けるミャンマー、ロシアの映像作家にフォーカス。東アジア地域の映像の現在を紹介する「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」では、インスタレーションも含めた32作品を上映。アニメーション、ドキュメンタリー、実験映画など、多彩な作品が賞を競います。その他、アカデミー・フィルム・アーカイブのマーク・トスカーノがセレクトした貴重なアメリカの実験映画プログラムを上映。また、リアリティとイマジネーションの境界にあるものを映像、音像を通して探求してきたベルギーのアーティスト、アヌーク・ドゥ・クレルクの短編映像集も上映。作家のティーチインも開催します。
クーデター後戒厳令の外出制限下、ミャンマーのZ世代がアンダーグラウンドで個人映画の潮流を生み出そうとしている。ミャンマーから生まれる新しい映像を紹介。
タンシトゥボー / デジタル / 13分 / 2022年 (ミャンマー)
ワイナーニュント / デジタル / 28分 / 2022年 (ミャンマー・スウェーデン)
モーミェメイザチ / デジタル / 10分 / 2022年 (ミャンマー)
リンテットアウン / デジタル / 35分 / 2022年 (ミャンマー)
ググ / デジタル / 15分 / 2022年 (ミャンマー)
サイコンカム / 7分 / 2022年 (ミャンマー)
2022年2月のウクライナ戦争勃発以降、制作と発表の自由を求めて国外に出たロシアの映画作家を特集。彼らの視点で見つめた祖国・ロシアとは。
ウラドレナ・サンドゥ / デジタル / 17分 / 2022年 (ロシア)
ヴァディム・コストロフ / デジタル / 31分 / 2023年 (ロシア)
アレクサンドラ・カレリナ / デジタル / 33分 / 2022年 (ロシア)
アカデミー・フィルム・アーカイブによって修復された、アメリカ⻄海岸70年代を代表する実験映画セレクション。
チック・ストランド / 16ミリ / 3分 / 1968年 (アメリカ)
シャーロン・カズン / 16ミリ / 7分 / 1974年 (アメリカ)
ゲーリー・ベイルダー / 16ミリ / 6分 / 1974年 (アメリカ)
バーバラ・ハマー / 16ミリ / 8分 / 1987年 (アメリカ)
ロバート・ラセット / 16ミリ / 8分 / 1977年(1980年) (アメリカ)
ピーター・ローズ / 16ミリ / 14分 / 1977年 (アメリカ)
ベス・ブロック / 16ミリ / 9分 / 1977年 (アメリカ)
マイケル・ルドニック / 16ミリ / 12分 / 1982年 (アメリカ)
アニタ・サッチャー / 16ミリ / 10分 / 1986年 (アメリカ)
フレッド・ウォーデン / 16ミリ / 7分 / 1972年 (アメリカ)
フィル・ソロモン / 16ミリ / 13分 / 1999年 (アメリカ)
「我々の生きる物理的現実に不可思議にも通ずる半抽象想像世界の魔導師として、ベルギーのアーティスト、アヌーク・ドゥ・クレルクは独自の映像言語を作り上げ、それによって人類の視覚の外側にある不安定な境界線を追い求めている。コンピューターアニメーション、3Dスキャンなどのテクノロジー、電子顕微鏡さえも駆使して作られたクレルクの視覚的宇宙は、親しみと共に無限性を感じさせ、哲学的言及にも富んでいる」――マーク・トスカーノ
※アヌーク・ドゥ・クレルクによるティーチインあり
デジタル / 12分 / 2003年
デジタル / 8分 / 2009年
デジタル / 18分 / 2013年
デジタル / 6分 / 2021年
デジタル / 6分 / 2020年
デジタル / 16分 / 2023年
「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」は日本、中国、香港、台湾、韓国の東アジア地域を対象とし た公募部門であり、同地域出身または在住の作家による2022年以降に制作された作品を対象としています。本年は400作品の応募があり、一次審査、二次審査を経て東アジアの「今」を映し出す注目作品がノミネートされました。また、本コンペティションは新しい才能を発掘する場であるとともに、ベテランと新進作家が互いに賞を競う場でもあります。
宇佐美奈緒 / デジタル / 22分 / 2023年(日本)
ツェン・ユーチン / デジタル / 10分 / 2022年 (台湾 / オランダ)
櫻井宏哉 / デジタル / 5分 / 2022年 (日本)
施聖雪 / デジタル / 4分 / 2022年 (中国 / 日本)
シュ・ジンウェイ / デジタル / 44分 / 2022年 (中国)
ALIMO / デジタル / 8分 / 2023年 (日本)
ジャウ・エンビン / デジタル / 5分 / 2022年(中国 / アメリカ)
誉田千尋 / デジタル / 22分 / 2023年 (日本)
劉明承 / デジタル / 8分 / 2022年 (中国 / 日本)
ボー・ワン / デジタル / 37分 / 2023年 (中国 / オランダ)
李澤昊 / デジタル / 11分 / 2023年 (中国 / 日本)
ルウ・エンチョン/デジタル/ 24分 / 2022年 (台湾)
王俊捷 / デジタル / 9分 / 2022年 (中国 / 日本)
村岡由梨 / デジタル / 12分 / 2023年 (日本)
ヤン・ジフン / デジタル / 31分 / 2022年 (韓国)
イム・チェリン / デジタル / 8分 / 2022年 (韓国)
ヨンウン・キム / デジタル / 17分 / 2022年 (韓国 / アメリカ)
国本 隆史 / デジタル / 30分 / 2023年 (日本 / ドイツ)
クワ ウケン / デジタル / 8分 / 2023年 (中国 / 日本)
芝田日菜 / デジタル / 22分 / 2023年 (日本)
陳爽 / デジタル / 10分 / 2022年 (中国 / 日本)
許願 / デジタル / 9分 / 2023年 (中国 / 日本)
アヨン・キム / デジタル / 26分 / 2023年 (韓国)
竹原結 / デジタル / 5分 / 2022年 (日本)
リサ・スピリアールト/ デジタル / 29分 / 2023年 (日本 / ベルギー)
シャーリン・シンシン・リュウ / デジタル / 13分 / 2022年 (台湾 / アメリカ)
nakice(奥野美和 藤代洋平) / デジタル / 20分 / 2022年 (日本)
リラン・ヤン / デジタル / 13分 / 2023年 (中国 / アメリカ)
ゼン・リ / デジタル / 7分 / 2022年 (中国 / アメリカ)
能瀬大助 / デジタル / 2分 / 2023年 (日本)
川添彩 / デジタル / 24分 / 2022年 (日本)
視覚や映像の原理を応用した作品を手掛ける五島一浩による3D映画作品の新作。彼の3D作品は現実の再現や誇張に とどまらず、現実に体験できない映像効果を生み出すのが刺激的だが、本作も右眼で夜、左眼で昼を見るという大胆 な発想で制作されている。時間のズレを立体視するという新たな3D表現が新鮮な驚きをもたらす。
五島一浩 / デジタル / 21分 / 2023年 (日本)
本作は、映像とその装置(支持体)について、日用品や家具と同じ「モノ」として批評するビデオ・インスタレーションのシリーズの新作。型落ちで低解像度となった液晶ビデオモニターを、情報や物語を配達する容器(キャリア)に喩えるビデオ彫刻『入れ物についての考察』として発表したものを、サイトスぺシフィックに展開する。
伊藤隆介 / ミクストメディア / 2023年