【企画展】アイヌの美―彩りと輝き―
2026.1.31(土) 〜 3.19(木)
<3階 企画展>
日本の先住民族であるアイヌ民族は、北海道や本州など全国各地に暮らしていますが、 20世紀半ばまで北海道、樺太、千島列島を主な生活圏としていました。かつては樹木のほか、動物の骨、角、毛皮、魚皮や貝などの身近な自然素材から生活用具や儀礼具を作り出したほか、周辺の民族から布や糸、金属、ガラス玉などを入手し、服飾や木工芸に彩りのある文様ときらめく装飾を施しました。
本展は、彩りと輝きをキーワードに、服飾や木工芸にみる豊かな色彩感覚と美意識に注目するものです。布を組み合わせた衣服やござ、刺繍を施した千島アイヌの帯、ガラス玉に古銭や鈴を連ねた樺太アイヌの首飾り、木に金属や鹿角で加飾した儀礼用太刀、儀礼用矢筒、煙草入れ、マキリのほか、儀礼などに使用した漆器などを紹介します。
あわせて釧路生まれのアイヌ文様刺繍家、チカップ美恵子(1948〜2010)の華やぎあふれる刺繍作品とともに、現在活躍中の貝澤徹(木彫家/1958〜)、下倉洋之(金工家/1975〜)、藤戸康平(アーティスト/1978〜)の現代作品もご堪能ください。
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「アイヌの美―彩りと輝き」
