今年度で第6回目を迎える「土曜日の早朝文化財研修講座」は、より多くの方へ伝統文化や文化財保護への関心と理解を深めていただくために開催しております。  今年度は四ヶ寺にて実施致しました。参加者のお声を参考に少しずつ内容を改善し、各社寺の方々のご協力を得て取り組んだ結果、参加者の方よりご好評のお声を頂戴しました。また、毎年楽しみにしている、開催の回数を増やしてほしい、秋にも開催してほしい、等のお声が多数あり、参加者の文化財への関心が深まったことを実感することができました。  文化財鑑賞では、各社寺の所有されている美術工芸品も惜しみなく展示していただき、普段は非公開の文化財を間近に見ることができました。夏の早朝、澄んだ空気の中で非日常な時間を過ごす贅沢なひとときを実感していただけました。 今年度の研修講座を全て無事に終えることができ、基金室一同、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。今後も、文化財保護の普及・啓発活動に取り組んでいく所存でございます。  残念ながら、ご参加いただけなかった皆様にはこの場を持ちまして、改めてお詫び申し上げます。また、会場をご提供いただいた各寺院様をはじめ、ご協力いただきました各団体の皆様に改めて御礼を申し上げます。

<本研修会にご協力いただきました団体>
協力/
浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺、浄土宗総本山知恩院、
臨済宗南禅寺派圓光寺、黄檗宗大本山萬福寺、
 公益財団法人京都古文化保存協会、京都の文化財を守る会、
関西学生古美術連盟、京都文化博物館友の会
後援/
京都府、京都府教育委員会、京都商工会議所、
京都文化財防災対策連絡会

研修会は以下の日程で行われました。
・第1回 7月 4日(土) 金戒光明寺 (参加人数 73名)
・第2回 7月11日(土) 知恩院   (参加人数 74名)
・第3回 8月22日(土) 圓光寺   (参加人数 29名)
・第4回 8月29日(土) 萬福寺   (参加人数 70名)
 ※前売り券は全て完売しております。
 皆様のご参加、本当にありがとうございました。

【研修会の様子】

▽第1回 金戒光明寺 7月4日(土)

第一回目の朝がゆ講座は、京都市左京区にある金戒光明寺、通称「くろ谷さん」です。御影堂にて開会式。執事長 芳井秀教師からご挨拶の後、執事 橋本周現師に『金戒光明寺の由緒について』講話をしていただきました。文化財鑑賞では、御影堂で、普段は公開されていない「山越阿弥陀図屏風」や「吉備観音」「中山文殊」を、大方丈では「謁見の間」「虎の間」「松の間」を拝見させていただきました。虎の襖絵は人によって様々な見方ができる面白い絵です。白川砂と杉苔のコントラストが美しい「紫雲の庭」や「鎧池」「ご縁の道」を散策した後に、清和殿にて、みなさん食前と食後の言葉を唱え、朝がゆを頂戴いたしました。


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▽第2回 知恩院 7月11日(土)

 第二回目の朝がゆ講座は、「知恩院」です。法然上人御堂(集会堂)にて執事 鶴野重雄師より『知恩院よもやま話』と題して、貴重なお話を伺った後、二班に分かれて、「御影堂」と「方丈」の見学をおこないました。知恩院の御影堂は、現在、平成の大修理をおこなっており、屋根の骨組み、瓦の重さなど、普段間近で見ることができない建物の部分、修理現場を見学することができました。方丈では徳川将軍家参詣の際の襖絵やお軸等を出していただいており、貴重な作品の数々を拝見することができました。文化財鑑賞後は、雪香殿で「食作法」を全員で合奏してから、美味しく朝がゆを頂戴し、お土産に知恩院オリジナルキャンディーもいただきました。


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▽第3回 圓光寺 7月22日(土)

 第三回目は「圓光寺」です。皆さん楽しみにされておられたようで、早い時間帯から数多くいらっしゃっていました。圓光寺の一番の売りは、禅堂での本格的な坐禅体験です。住職 大坪慶寛師のご説明の後、座禅を二回体験しました。最初は緊張した面持ちだった方も、二回目になると落ち着いて無心の時間を過ごされていました。座禅の後は、書院へ移動。「圓光寺版(伏見版)木活字(重要文化財)」を拝見しつつ、住職のユーモアあふれる講話を拝聴。最後に、瑞雲閣で住職から禅宗の食事作法を教わりつつ朝がゆを頂戴しました。閉会後も、皆さんお庭を拝見したり、寺宝室の展示を鑑賞したりと、リラックスした一時を過ごしていらっしゃいました。


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▽第4回 萬福寺 8月29日(土)

平成27年度「文化財と朝がゆ体験」講座、最後は宇治市にある萬福寺です。建築や仏像に中国様式を取り入れた、日本では珍しいお寺です。三門での開会式では、教学部長 中島知彦師からご挨拶いただきました。天王殿の「布袋尊」、大雄宝殿では「釈迦牟尼佛」や「十八羅漢像」を拝見しました。坐禅体験は普段非公開の法堂で行われます。貴重な体験ができたと皆さま喜ばれていました。坐禅の後は、朝がゆを頂戴します。四~六人で一つの行堂(ひんたん)と呼ばれる桶のようなものに入ったお粥を分け合い、食べる作法を教えていただきました。日常生活で忘れがちな感謝する気持ちの大切さを再認識できた、とのお声をたくさんいただきました。


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