「革命」は歴史的な、一回的な出来事であるものの、ソヴィエトにとって、記憶化/記録化されねばならないある種の創造神話でもあった。レーニンが「芸術」の中で映画というジャンルを重視したように、プロパガンダやアジテーションのみならず、記憶/記録の共有という点で、当時、最大のマス・メディアとして生成しつつあった映画が果たした役割の大きさはいうまでもない。「歴史的革命」は、映画によって「イメージ」として大規模に共有されながら、「イメージとしての革命」が自律的に生成・発展していくことになるだろう。革命期から雪どけ期までの革命映画を見直すことは、「革命」という出来事や思想、それへの態度を再考する契機を与えると同時に、マスメディアを通した記憶/記録の共有というアクチュアリティのある問題の光を投げかける。

主催:京都大学人文科学研究所
共催:京都文化博物館、国際交流基金

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11月23日(木・祝)13:30〜

『母』

1926年ソ連/監督:フセヴォロド・プドフキン
モノクロ/サイレント/90分/35mm/アテネ・フランセ文化センター蔵
[上映後レクチャー]小川佐和子「革命前後のロシア映画、ロシア・ソ連映画の日本受容:京大人文研所蔵山本明資料の紹介」、楯岡求美「ウラジ―ミル・ヴィソツキー:歌と演劇と映画」、司会:中村唯史

11月23日(木・祝)17:00〜

『干渉戦争』

1968年ソ連/監督:ゲンナジイ・ポロカ
カラー/トーキー/102分/DVD上映

11月24日(金)18:30〜

『26人のコミッサール』

1933年ソ連/監督:ニコライ・シェンゲラヤ、ステパン・ケヴォルコフ
モノクロ/サイレント/109分/DVD上映
[上映後レクチャー]伊藤順二「巨大油田都市への視線」、司会:大平陽一

11月25日(土)13:30〜

『十月』

1927年ソ連/監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
モノクロ/サイレント/101分/35mm/アテネ・フランセ文化センター蔵
[上映後レクチャー]八木君人「映画の事実:革命十周年記念の映画」、大平陽一「映画《十月》における映像言語の試みについて」、司会:小川佐和子

11月25日(土)17:00〜

『十月のレーニン』

1937年ソ連/監督:ミハイル・ロンム
モノクロ/トーキー/105分/35mm/アテネ・フランセ文化センター蔵

11月26日(日)13:30〜

『ロマノフ王朝の崩壊』

1927年ソ連/監督:エスフィリ・シューブ監督
モノクロ/サイレント/62分/DVD上映
[上映後レクチャー] 中村唯史「〈ロシア・アヴァンギャルド〉と〈社会主義リアリズム〉のあいだ」、マクシム・ハヴロフ「ロシア革命と映画(仮)」、コメンテーター:八木君人、司会:小川佐和子

11月26日(日)17:00〜

『チャパーエフ』

1934年ソ連/監督:ワシリエフ兄弟(ゲオルギー&セルゲイ)
モノクロ/トーキー/93分/35mm/アテネ・フランセ文化センター蔵

※フィルムの状態によってはプログラムが変更される場合もあります。ご了承下さい。