開催趣旨
「京都の猫にまつわる歴史や文化をご紹介!」
ご存知ですか?京都にはむかし、猫好きの天皇がいらっしゃって、飼っていた黒猫のことを日記に書いていました。それから平安時代、内裏には五位という高い身分を持った猫もいました。江戸時代に猫の恩返しで復活した通称「猫寺」も京都にあります。そのほかにも、招き猫の霊験を伝える寺や、狛犬ならぬ「こま猫」がいる神社、それから化け猫に怯えたお坊さんの話にゆかりの寺など、京都には猫にまつわる歴史や文化がいっぱいあります。今回の展覧会では、そうした京都に伝わる猫のお話をいくつかご紹介します。
それから、京都府が所蔵する猫に関する美術工芸品や郷土玩具も公開します。江戸時代の浮世絵師・西川祐信が女三宮と猫にまつわる場面を描いた「源氏物語図 若菜上」や、日本画家の三輪晁勢が描いた「ねむり猫」、同じく日本画家の山本倉丘が黒猫の姿を描いた「
▲西川祐信「源氏物語図 若菜上」
女三宮と猫(『源氏物語』より)
▲歌川豊春「見立女三宮(源氏物語 若菜下)」
▲川嶋渉「戯れ」
▲三輪晁勢「ねむり猫」
▲高山泰造「猫」
▲山本倉丘「
朏健之助郷土玩具コレクション
▲日光の眠り猫
▲豊岡の張り子「招き猫」
▲今戸の土人形「招き猫」
▲古賀の土人形「猫」
▲檀王法林寺の招き猫
▲花巻の土人形「猫抱き娘」
▲今戸の土人形「親子猫」
▲深川八幡の猫
▲静岡の土人形「招き猫」
▲住吉の初辰猫
▲芝浦の土人形「猫」
▲今戸の土人形「猫抱きおかめ」
基本情報
- 会 期:
- 2017(平成29)年4月29日(土)~6月18日(日)
- 休館日:
- 月曜日(5月1日は臨時開館)
- 会 場:
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間:
- 10:00~19:30(入室は19:00まで)
- 入場料:
- (京都文化博物館総合展示)
一般:500(400)円、大学生:400(320)円、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます。 - 主 催:
- 京都府、京都文化博物館