「考古学のオリンピック」である世界考古学会議(WAC)の次回開催地が京都に決定しました。地域に根ざした歴史研究の発達と国際的な学術交流の促進を目指す本会成功を祈念して、現在の日本考古学の発達に寄与した近世の考古学に関する展覧会を開催します。江戸時代に京都を舞台に開催された好古サロンや京都ゆかりの考古学者などの仕事は、考古学の面白さや広がりを改めて伝えてくれるはずです。
▲好古日録・好古小録 藤原貞幹 江戸時代 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理)
貞幹は日本考古学の鼻祖とも評価される考古学者。本書は彼の代表作である。 展示期間:通期▲東三条殿復元模型 京都文化博物館蔵
平安時代の貴族の邸宅。裏松光世は『大内裏図考証』で東三条殿を含む多様な邸宅の平面図を著している。 展示期間:通期
基本情報
世界考古学会議京都開催決定記念「近世京都の考古学者たち」
会期
平成27年2月7日(土)~ 平成27年4月19日(日)
前期:2月7日(土)~3月8日(日)
後期:3月10日(火)~4月19日(日)
※月曜日は休館。
※開室時間10:00~19:30(入場は19:00まで)
※会期中に作品の展示替え、場面替えを行います。
会場
京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
開室時間
午前10時から午後7時30分まで(入室は閉室の30分前まで)
主催
京都府、京都文化博物館
協力
WAC Japan・WAC-8京都実行委員会
入場料
一般500円、大学生400円、高校生以下無料
*上記料金で、2階総合展示・3階フィルムシアターもご覧いただけます。
主な展覧品
好古日録・好古小録 | 江戸時代 | 京都府立総合資料館蔵(京都文化博物館管理) |
集古図 | 江戸~明治時代 | 京都府立総合資料館蔵 |
以文会筆記 | 江戸時代 | 天理大学附属天理図書館蔵 |
大内裏図考証 | 江戸時代 | 古代学協会蔵(京都文化博物館寄託) |
日嗣御子御陵 | 江戸時代 | 個人蔵 |
山陵志 | 江戸時代 | 個人蔵 |
▲平安城左右京職九条坊保図 伊藤東涯筆 江戸時代 古代学協会蔵(京都文化博物館寄託)
東涯は、著作中に、重要な考古遺跡や遺物を多数収録した考古学の開拓者。本図で東涯は平安京の条坊を復元した。 展示期間:後期
関連イベント
A: ぶんぱく京都講座「平安京研究の道のり」(要申込み)
※終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
講師:植山茂
日時:平成27年3月14日(土)10:30-12:00
場所:3階フィルムシアター
参加費:500円
B: 学芸員によるギャラリートーク(京都文化博物館 2階総合展示室にて)
※終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
日時:平成27年2月13日(金)、3月13日(金)
*両日午後6時から展示室内にて行います。
事前申し込み不要、当日の入場者に限ります。
参加費:無料(ただし、いずれも総合展示入場券[半券可]が必要です)