開催要項
近代京都の洋画家・太田喜二郎と、近代京都の建築家・藤井厚二。本展は、絵画と建築というジャンルの異なる二人について、その交流を通じ紹介することで、日本の近代文化の一側面に光をあてます。
太田喜二郎は東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、ベルギーに留学し、明るい光を印象派風の点描で描く技法を身につけました。そして帰国後は、日本の柔らかな光を描く方法を模索しました。一方、藤井厚二は東京帝国大学(現・東京大学)を卒業、竹中工務店に勤務して後、欧米を視察、帰国後は西洋の技術を取り入れながらも、日本の気候風土にあう住宅を追究しました。その究極が、大山崎にある自邸「聴竹居」(重要文化財)です。
京都帝国大学(現・京都大学)建築学科でデッサンを教える講師として招かれた太田は、同じ頃に講師として着任した藤井と知り合います。やがて、太田は自邸の設計を藤井に任せ、また二人は茶事などを通じて交流を深めていきます。本展は、そんな太田と藤井の仕事を、新発見の資料などを踏まえて、絵画と建築をクロスさせた新たな視点から紹介します。
▲太田喜二郎「樹陰」1911年、京都市美術館
▲藤井厚二設計「聴竹居 居室」1928年 写真:古川泰造
写真提供:竹中工務店
▲藤井厚二設計「聴竹居」重要文化財 1928年 写真:古川泰造 写真提供:竹中工務店
基本情報
- 会 期:
- 2019年4月27日(土)〜6月23日(日)
- 休館日:
- 月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館、5月7日は休館)
- 会 場:
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間:
- 10:00~19:30(入室は19:00まで)
- 入場料:
- 一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます - 主 催:
- 京都府、京都文化博物館、読売新聞社、美術館連絡協議会
- 協 力:
- 竹中工務店
- 協 賛:
- ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
▲太田喜二郎「帰農」1915年
「太田喜二郎と藤井厚二」出品目録 ※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。 (平成31年度 文化庁 地域の博物館を中核としたクラスター形成事業) 下記の美術館・画廊で、本展と同時期に太田喜二郎の作品を展示します。
▲藤井厚二設計「太田邸新画室(アトリエ)」
1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造 写真提供:竹中工務店
関連イベント
① シンポジウム「太田喜二郎と藤井厚二」
下記「お申し込みはこちら」ボタンより参加1名ごとにお申込みください。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。② ぶんぱく京都講座「太田喜二郎の画業と生涯」
【講 座】:13:30〜15:00
【特別解説】:15:30〜16:00(希望者向け、展示室での特別解説)
「教室・講座『ぶんぱく京都講座』申込フォーム」からお申し込みください。
※先着順。参加者1名ごとにお申し込みください。
※募集を締切らせていただきました。
③ 建築ツアー「藤井厚二を訪ねて」
〒604-8183
京都市中京区三条高倉
京都文化博物館
総合展示「太田喜二郎と藤井厚二」建築ツアー係
※往復はがき1枚につき1名でお申込みください。
受付期間:2019年4月7日(日)まで。当日消印有効。
※お申し込み多数の場合は抽選。
※ツアーの詳細は当選された方にのみお知らせいたします。
④ 学芸員によるギャラリー・トーク
※各日とも18:00から30分程度、展示室内にて行います。
※事前申込不要、当日の入場者に限ります。関連展示
京都国立近代美術館 2019年度第2回コレクション展「太田喜二郎」
休館日 毎週月曜日(月曜日が休日に当たる場合は、翌日が休館)星野画廊「京都近郊の農村風景を描いた:太田喜二郎とその周辺
―光風会・関西美術会・華畝会の洋画家たち―」
営業時間:10:30~18:00 休廊日:毎週月曜日と5月19日(日)