開催趣旨
皆川月華(1892-1987)は、日本近代染色の先駆的な役割を果たした作家です。
明治25(1892)年京都市に生まれ、友禅の染色図案を学び、都路華香に日本画を、関西美術院で洋画を学び、友禅染に絵画的手法をとり入れた「染彩」の技法を確立して、染色工芸界のパイオニアとして活躍しました。
皆川泰蔵(1917-2005)は、京都市立美術工芸学校に学んだ臈纈染の作家です。のち皆川月華の長女・千恵子と結婚しました。国内外の旅行を重ね、「対象から受けた感動の残像を、ぎりぎりまで単純化を重ね、現実の風景を抽象化し、力強く魅力に満ちた作品を制作する」姿勢から、多くの作品を制作しました。今回の展示では、京都府所蔵の月華・泰蔵作品の作品をご紹介します。
皆川月華 双鶏 1963年
基本情報
- 会 期:
- 令和2年6月20日(土)〜9月13日(日)
- 休館日:
- 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
- 会 場:
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間:
- 10:00~19:30(入室は19:00まで)
- 入場料:
- 一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金 - 主催:
- 京都府、京都文化博物館
皆川月華 龍虎幻想 1975年
皆川泰蔵 西蔵ポタラ宮 1987年
皆川泰蔵 ヒワ旅情・中央アジア 1990年
主な展示作品
- 皆川 月華
- 「龍虎幻想」(屏風、1975年)
「龍」(パネル、1987年)「波」(パネル、1990年) - 皆川 泰蔵
- 「ベナレスの月」(屏風、1969年)
「ヒワ旅情・中央アジア」(パネル、1990年) - 山鹿 清華
- 「法隆寺弦月」(屏風、1956年) ほか