開催趣旨

京都の占領期、つまり1945年から52年の京都の姿、それをカラーで残した貴重な写真がある。私たちがよく目にしてきた終戦直後の日本を写した写真といえばモノクロ写真であるが、進駐軍をはじめとするアメリカ人は、コダクロームなどのカラーのスライドフィルム(リバーサルフィルム)を使って撮影をしていた。しかし、これらの写真のほとんどは、撮影者によってアメリカに持ち帰られ、現在もそのフィルムの多くはアメリカに残されていた。
本展は、このようにアメリカに残されていた写真群を調査、収集し、カラーで写された京都の姿を展示するものである。モノクロ写真の京都とは異なり、豊かな色彩が残された京都の写真は、当時の記憶を鮮やかによみがえらせ、あるいは、新たな印象や意外な発見をもたらしてくれる。2021年に開催した展覧会の第2弾として開催する本展は、これまで紹介することのできなかった未公開の写真や資料を加え、新たな構成で占領期の京都の姿の一端を紹介する。



基本情報

会  期 :
2023年2月4日(土)~4月2日(日)
休 館 日 :
月曜日
会  場 :
京都文化博物館 2階総合展示室 「京の至宝と文化」
開室時間 :
10:00~19:30(入場は19:00まで)
入 場 料 :
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※( )は20名以上の団体料金
※上記料金で2階総合展示と3階フィルムシアターをご覧いただけます。
(フィルムシアターは催事により有料の場合あり)
※新型コロナウィルス感染症の今後の状況により、予定を変更する場合もございますのでご了承ください。
主  催 :
京都府、京都文化博物館
企画協力 :
京都 〈カラー写真 〉 研究会


主な展示資料

※画像の無断転載禁止


ジョン・W・ホール関係写真
John W. Hall Photographs

web_新京極三条から南を望む 1952年

新京極三条から南を望む 1952年



リチャード・J・ニューハード家関係写真
Richard John Newhard Photographs

web_河原町蛸薬師(北を望む) 1950-52年

河原町蛸薬師(北を望む) 1950-52年



ディミトリー・ボリア関係写真
Dimitry Boria Photograph Collection

web_四条河原町 1952年

四条河原町 1952年



ロナルド・L・ヴィンゴ関係写真
Ronald L. Vingoe Photographs

web_京都駅前 1946年頃京.

京都駅前 1946年頃



レノックス・アンド・キャサリン・ティアニー関係写真
Lennox and Catherine Tierney Photograph Collection

web_四条大橋 1950年

四条大橋 1950年



ジェラルド・ワーナー関係写真
Gerald Warner Photograph Collection

web_1946年

1946年



衣川太一コレクション
Taichi Kinugawa Collection

web_清水寺 1954年頃

清水寺 1954年頃



関連イベント

・当館学芸員によるギャラリートーク

日  時:
2023年3月11日(土)14:00〜
30分程度
場  所:
京都文化博物館2階展示室
参 加 費:
無料(ただし当日の入場者に限ります)
※事前申し込み不要


・京都<カラー写真>研究会によるギャラリートーク

日  時:
2023年3月14日(火)10:30~11:30
30分程度
場  所:
京都文化博物館2階展示室
参 加 費:
無料(ただし当日の入場者に限ります)
※事前申し込み不要