開催趣旨

京都文化博物館は様々な方々・組織と協力して太田喜二郎関連資料の調査を進めてきました。
令和3年に太田喜二郎家住宅主屋兼アトリエが国の登録有形文化財(建築物)に登録されるなど、太田家に継承された資料群は、洋画家の美術資料という以上に、建築界や文化資源学をはじめ多方面にわたる分野で評価を高めつつあります。しかし紹介すべき資料はまだまだ豊富にあり、とりわけ書簡や写真、図書類を調査によって新たに確認できています。
これらの資料は太田のライフヒストリーを物語ることはもとより、近代の京阪神地域の社会を動かしてきた文化人の交流ネットワークを浮かび上がらせることでしょう。

基本情報

会  期:
2021年11月27日(土) – 2022年1月23日(日)
会  場:
2階総合展示室
休 館 日:
月曜日
開室時間:
10:00~19:30(入場は閉室の30分前まで)
入 場 料:
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※上記料金で3階フィルムシアターもご覧いただけます。 (催事により有料の場合あり)
※新型コロナウィルス感染症の今後の状況により、予定を変更する場合もございますのでご了承ください。
主  催:
京都府、京都文化博物館
協  力:
京都大学人文科学研究所みやこの学術資源研究・活用プロジェクト

主な展示作品

署名集、羽田亨・秋月左都夫・貴志弥右衛門・濱田耕作・児島虎次郎らとの書簡、児島虎次郎による洋画、太田喜二郎による絵画(洋画、絵巻など)

はじめにー署名貼付帖にみる交流

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署名貼付帖(部分)太田喜二郎作 大正~昭和時代 個人蔵 太田が書簡を交わした人々の署名の張込帖

①修行時代のネットワーク

oota_01 太田喜二郎「中等教育毛筆画帖」清書集 1897〜98年 個人蔵

oota_02 ベルギー・ゲントでの太田喜二郎(左)、児島虎次郎(中央)。三宅克巳(右) 1910年

②太田喜二郎の洋画ー新たに寄贈された作品

oota_03 太田喜二郎「少女」1911〜12年 京都府(京都文化博物館管理)

③京都帝国大学をめぐるネットワーク

oota_04 羽田亨主催の松茸狩りの様子 1933年 太田(右端)と濱田(左から2人目)の前に寝そべるのが羽田

④美術をめぐるネットワーク
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はじめにー署名貼付帖にみる交流oota_05 華畝会で太田が指導する様子(前列左から3人目が太田)

おわりにーネットワークの広がり

oota_06 「徳雲」1929年〜36年 個人蔵 ※写真は第五巻第三号(1935年)

関連イベント

学芸員によるギャラリー・トーク
日  時:
2021年12月17日(金)、2022年1月7日(金)
※各日とも14:00から「画家・井澤元一と京都1」のギャラリートークと合わせて1時間程度、展示室内にて行います。
※事前申込不要、当日の入場者に限ります。
※新型コロナウイルス感染予防のため変更する場合があります。
「画家・井澤元一と京都1」

ぶんぱく京都講座(3) 太田喜二郎をめぐる近代文化人ネットワーク
日  時 :
2021年12月5日(日) 13:30~15:00
講  師 :
植田彩芳子・村野正景(当館学芸員)
会  場 :
京都文化博物館 別館2階講義室
定  員 :
20名
入 場 料 :
500円
申し込み方法: :
要事前申込み
「教室・講座『ぶんぱく京都講座』申込フォーム」からお申し込みください。
※先着順。参加者1名ごとにお申し込みください。
※新型コロナウイルス感染予防のため講演会は変更する場合があります。

※ホームページからのお申し込みは締め切りました。若干お席に余裕がありますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。

※終了しました。