開催趣旨
伊砂利彦(1924-2010)は、京都市に生まれ、型絵染の分野で京都を中心に活躍した作家です。活動の当初は蝋纈染の作品を制作していましたが、稲垣稔次郎(1902-1963)の影響を受けて型絵染を制作するようになり、新匠会の主宰であった富本憲吉(1886-1963)の「模様から模様を造らず」という言葉を守り自然の観察と写生を大切にして制作しました。
今回の展示では、初期の貴重な蝋纈染の作品である「伊根の舟小屋」(1961年頃)や、伊砂にとって大きなテーマであった松をあらわした「松ー月待ちー」(1965年)などを、師であった稲垣稔次郎の「山ぐにの春」などとともにご紹介します。
基本情報
- 会 期:
- 2017(平成29)年8月26日(土)~10月22日(日)
【前期展示】8月26日(土)~9月24日(日)
【後期展示】9月27日(水)~10月22日(日) - 休館日:
- 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)※9月26日(火)は展示替えのため休室します。
- 会 場:
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間:
- 10:00~19:30(入室は19:00まで)
- 入場料:
- 一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます - 主 催:
- 京都府、京都文化博物館
▲ローマの松 1967年
主な展示品
展示期間 | ||||
---|---|---|---|---|
伊根の舟小屋 | 絹、蝋纈染 | 1961年頃 | 屏風 (二曲一隻) | 前期 |
ローマの松 | 和紙、型絵染 | 1967年 | 屏風 (二曲一隻) | 通期 |
松ー枝垂れー | 和紙、型絵染 | 1969年 | 屏風 (二曲一隻) | 通期 |
月の道 | 和紙、型絵染 | 1991年 | 屏風 (二曲一隻) | 通期 |
▲月の道 1991年
関連イベント
ギャラリートーク
- 日 時:
- 9月8日(金)、10月6日(金) 各日18:00~ ※約30分程度
- 会 場:
- 2階展示室内
- 料 金:
- 無料 ※事前申込み不要、当日の入場者に限ります。