永青文庫の設立者である十六代細川護立(1883~1970)は、近世の禅画、刀と鍔、考古出土物、さらには日本近代絵画の優れた蒐集家として知られています。その護立コレクションの中でも、大きな比重を占めているのが、近代美術の作品群です。護立は、同時代の美術家である日本画家・横山大観や洋画家の梅原龍三郎らと交流し、その芸術の庇護者として、すばらしい日本近代絵画コレクションを築き上げたことでも知られています。
また、護立は白樺派の画家・美術史家である児島喜久雄とともに大観の肖像を描く会、「二十五日会」を企画し、安井曽太郎、梅原龍三郎、安田靫彦、小林古径らを招いて開催しました。この会は、昭和16年から18年にかけて少なくとも8回開催されたことが確認されており、護立をめぐる人間関係を考える上でも興味深い会合です。
本展では、東京・永青文庫の所蔵品の中から、近代絵画コレクションの優品を紹介するとともに、この「二十五日会」関連資料を展示します。
▲小林古径「孔雀」昭和9年(1934)【前期展示:7月17日~8月16日】
基本情報
細川家 永青文庫コレクション8 —近代絵画—
- 会 期:
- 平成27年7月17日(金)~9月13日(日)
前期:7月17日(金)~8月16日(日)
後期:8月18日(火)~9月13日(日) - 休 館 日:
- 月曜日(祝日の場合開館、翌日日休館)
- 会 場:
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間:
- 午前10時から午後7時30分まで(入室は閉室の30分前まで)
- 主 催:
- 京都府、京都文化博物館
- 入場料:
- 一般500円、大学生400円、高校生以下無料
*上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます。
主な展示品
■横山大観・下村観山 | 「寒山拾得」 | 明治44年頃 | 前期 |
■今村紫紅 | 「西遊記」 | 大正2年 | 前期 |
■竹内栖鳳 | 「松竹梅」 | 大正5年 | 後期 |
■西村五雲 | 「林泉群鶴図」 | 後期 | |
■小林古径 | 「孔雀」 | 昭和9年 | 前期 |
■梅原龍三郎 | 「大観先生デッサン」 | 昭和17年 | 後期 |
■安田靫彦 | 「大観先生デッサン」 | 昭和18年 | 前期 |
▲竹内栖鳳「松竹梅」 大正5年 【後期展示:
8月18日〜9月13日】
関連イベント
①学芸員によるギャラリートーク
日時:7月31日(金)、8月28日(金)
各日18時から2階総合展示室内にて。
*事前申込み不要(ただし、当日の入場者に限ります。)