開催要項
長い年月を経て現代にまで伝えられ、歴史資料や美術品などとして尊ばれている貴重な品々は、いずれも何らかの技術を駆使し、多様な素材を用いて作り上げられています。特別な職能を持った人々が、時代や地域に応じて道具や材料を選びとり、協働して作り上げたそれらは、それぞれに特有の風合いや時代感を携えて、私たちに過去のありようを示してくれます。そこで用いられている技術や素材は、かつての社会とものの関わり方、価値観などを語りかける大切な情報であり、またいくつかの技術、その基盤をなす思想は現代のものづくりにおいてもなお生かされ、重要な役割を担っています。
しかし過去の社会が培ってきた高度な技術やこれを支える道具、適切な原材料は時とともに変わりゆき、現代に脈々と継承されるものばかりとはいえず、今や絶えそうなもの、あるいは既に失われてしまったものが多々あります。特に古来の素材や技術で作り上げられている品々を、我々の世代が維持し、時に修理して後世に引き継いでいくためには、古来の技術や道具、材料などを併せて伝えていくことが大切な条件の一つですが、昨今の社会の大きな変化は、我々が伝統的で不可欠と考えるそれらの多くを深刻な存立の岐路に立たせています。
本展示では、主に美術工芸品を中心に、古来ものを作り出し支えてきた様々な道具や材料の一端をご紹介します。
唐紙屏風 江戸時代(17世紀) 京都・勧修寺蔵【通期】
基本情報
- 会 期 :
- 11月2日(土)〜12月22日(日)
※前期:11月2日(土)〜11月24日(日)
※後期:11月26日(火)〜12月22日(日) - 休 館 日 :
- 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
- 会 場 :
- 京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
- 開室時間 :
- 10:00~19:30(入室は19:00まで)
- 入 場 料 :
- 一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます (催事により有料の場合があります) - 主 催 :
- 京都府、京都文化博物館
- 後 援 :
- 文化財保存修復学会
- 協 力 :
- 京都府教育庁文化財保護課、京都府立大学文学部歴史学科、
一般社団法人国宝修理装潢師連盟、一般社団法人伝統技術伝承者協会
諸職風俗図屏風 江戸時代(17世紀) 京都・錦天満宮蔵【通期】
関連イベント
ギャラリートーク
- 日 時 :
- 11月8日(金)、11月29日(金)、12月13日(金)。いずれも18:00〜(30分程度)
- 会 場 :
- 本館2階展示室内
※事前申込不要、参加費無料(ただし、当日の総合展示室入場券が必要です) ※京都府立大学歴史学科学生も解説します。
ワークショップ
第1回 和紙を知ろう!紙すきワークショップ
- 日 時 :
- 11月10日(日) 13:30~15:30頃
- 会 場 :
- 京都文化博物館 別館2階
- 対 象 :
- 小学3年生以上
- 定 員 :
- 15人(参加費無料・要申込)
- 講 師 :
- 福西正之氏・初美氏(福西和紙本舗)
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
第2回 日本の和紙にふれよう!和綴じ本作りに挑戦
- 日 時 :
- 11月17日(日) 13:30~15:00
- 会 場 :
- 京都文化博物館 別館2階
- 対 象 :
- 小学3年生以上
- 定 員 :
- 15人(参加費無料・要申込)
- 講 師 :
- 一般社団法人 国宝修理装潢師連盟
※ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。
若干お席に余裕がございますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。
第3回 古代のくみひも、クテ打に挑戦!
- 日 時 :
- 12月14日(土) 13:30~15:30頃
- 会 場 :
- 京都文化博物館 別館2階
- 対 象 :
- 小学3年生以上
- 定 員 :
- 25人(参加費無料・要申込)
- 講 師 :
- 多田牧子氏(組紐研究家)
第4回 金工体験ワークショップ!彫金てなあに?
- 日 時 :
- 12月22日(日) 13:30~15:30頃
- 会 場 :
- 京都文化博物館 別館2階
- 対 象 :
- 小学3年生以上
- 定 員 :
- 15人(参加費無料・要申込)
- 講 師 :
- 松田聖氏・浩佑氏(餝屋松田)
※いずれも要事前申し込み、参加費無料
※ワークショップは平成31年度京都歴史文化施設クラスター実行委員会事業の一環として実施するものです。
<ワークショップのお申込方法>
アクセスいただき、参加1名ごとにお申込みください。※先着順