開催趣旨

桃山時代、それまでの日本工芸史上にない、新たな工夫のこらされた陶器が多数生み出された。いわゆる「桃山陶器」である。京都文化博物館界隈の三条通は、当時「せと物や町」と称され、桃山陶器を扱う店が軒を連ねた場所である。当地の発掘調査によって、ヴァラエティーに富む桃山陶器が発見されており、考古学関係者のみならず現在のアーティストたちの注目を集めている。 本展では、京都市立芸術大学畑中研究室の特別協力のもと、桃山陶器に影響を受けて新たに創作された現代のアート作品を出土品とあわせて紹介する。当館で長年取り組んできた「アートと考古学」の連携をいっそう進めるきっかけとしたい。



基本情報

会  期 :
2023年4月8日(土)~ 6月4日(日)
休 館 日 :
月曜日  ※5月1日(月)は臨時開館。
会  場 :
京都文化博物館 2階総合展示室 「京の至宝と文化」
開室時間 :
10:00~19:30(入場は閉室の30分前まで)
入 場 料 :
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※(  )内は20名以上の団体料金
※総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます。
(フィルムシアターは催事により有料の場合があります)。
※新型コロナウィルス感染症の今後の状況により、予定を変更する場合もございますのでご了承ください。
主  催 :
京都府、京都文化博物館
特別協力 :
京都市立芸術大学畑中研究室



イベント

展覧会企画者達によるギャラリートーク

日  時:
2023年4月29日(土・祝)/ 5月21日(日)
いずれも14:00~展示室内で行います。(30分程度)
参 加 料:
無料。ただし当日の入場者に限ります。



主な展示資料

織部向付

青織部 吊し柿文筒向付
京都市中京区中之町(三条せと物や町跡出土)京都市蔵





桃山時代と桃山陶器

13_資料 織部屋敷出土 青織部桐紋角鉢

青織部 四方形桐文平鉢
中京区四坊堀川町(古田織部正屋敷跡出土)京都市考古資料館蔵





桃山動物園

18_資料 中之町出土 志野水鳥形水注

志野 水鳥形水注 
中京区中之町(三条せと物や町跡出土)京都市蔵




19_資料 中之町出土 鳴海織部千鳥・梅花文平向付

鳴海織部 凸形千鳥梅文平向付 
中京区中之町(三条せと物や町跡出土)京都市蔵





桃山の図文

34_資料 中之町出土 青織部市松文筒向付_加工

青織部 四方形市松文筒向付 
中京区中之町(三条せと物や町跡出土)京都市蔵





asymmetry

46_資料 中之町出土 黒織部鋸歯文茶碗

織部黒 茶碗 
中京区中之町(三条せと物や町跡出土)京都市蔵





桃山陶器からインスピレーションを得て


80_作品 大西由羽〈ももやまあにまる〉

大西由羽〈ももやまあにまる〉




81_作品 山口汐璃乃〈桃山おざぶとん〉

山口汐璃乃〈桃山おざぶとん〉




82_作品 谷川由芽〈iremono〉

谷川由芽〈iremono〉




93_作品 四方理南〈ユメミル 触感〉

四方理南〈ユメミル 触感〉




中辻真尋

中辻真尋〈破袋の隙間からは何かステキなものが出てくるに違いない〉