戦国時代展 -A CENTURY of DREAMS-

開催趣旨

 日本における戦国時代は、相次ぐ戦乱により秩序が大きく乱れた時代だとイメージされてきました。ところが近年では、この時代は、各地で対立・戦乱がおきながらも、列島規模で文化的・経済的な実りをもたらした時期だと考えられるようになっています。
 室町幕府の政治権力がおとろえ、上杉謙信、武田信玄、毛利元就、織田信長など有力大名たちは領国の経営に力を入れるようになり、その結果、京都で成熟した文化が列島各地へともたらされ、新たな地域文化として再生産されたのでした。
 本展では、合戦の様子や武将の姿を伝える歴史資料、列島の各地で生成された貴重な美術工芸品を一堂に展示し、多様な広がりを見せたこの時代とたくましく生きた人々の姿に迫ります。

基本情報

会  期:
2017(平成29)年2月25日(土)〜4月16日(日)[開館44/51日間]
前期:2月25日(土)~3月20日(月・祝) 後期:3月22日(水)~4月16日(日)
※会期中に展示品の入れ替えがあります。
※休館日:月曜日(3月20日は開館)、3月21日
※開室時間:10:00~18:00/金曜日は19:30まで(入場は閉室の30分前まで)
会  場:
京都文化博物館 4階・3階展示室
(京都市中京区三条高倉、TEL 075−222−0888 FAX 075−222−0889)
主  催:
京都府、京都文化博物館、読売新聞社、BS日テレ
後  援:
(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都
協  賛:
日本写真印刷
入場料金:
一般1,300(1,100)円  大高生900(700)円  中小生500(300)円
※( )内は前売料金及び20人以上の団体料金。
※前売券は2016年12月17日から2017年2月24日まで販売(会期中は当日券のみ)。
※障害者手帳などをご提示の方と付き添い1名までは無料。
※学生料金で入場の際には学生証をご提示ください。
※上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターもご覧いただけます。

内容と主な展示品

【展示期間の変更について】 「№168 蒔絵伽羅筥 銘 物かは」の展示期間が、
所蔵者のご都合により、下記に変更となります。
 2月25日(土)~4月16日(日) → 2月25日(土)~4月1日(土)


序章 −時代の転換−


▲重要文化財 真如堂縁起 下巻(部分)
掃部助久国/筆  三条西実隆・公助/詞書
外題/後柏原天皇/筆 大永四年(1524)真正極楽寺蔵【後期】

 「戦国時代」は、果たしてどのような時代であったのか。威勢に溢れる武具や甲冑(かっちゅう)、美麗を極める絵画の数々、あるいは戦災により焼かれ、破棄された数多くの遺物は、いずれも戦国人の声を我々に届けてくれる。本章から戦国時代への旅をはじめたい。

第1章 合戦 −静寂と喧騒−

 戦国時代、武将たちはどのように戦っていたのか。 武器を交わすだけが戦場ではない。軍旗がはためく陣中には兵士の生活があった。また、戦闘の指揮には法螺貝(ほらがい)や陣鐘(じんかね)が用いられ、突き進む軍勢の雄叫(おたけ)びや地響きとともにさまざまな音が轟いていたであろう。戦場の静寂と喧騒を伝える、これらの戦道具は合戦のリアリティを今に伝えている。


▲陣鐘(長野・真田宝物館蔵)【通期】


▲法螺貝(長野・真田宝物館蔵)【後期】


第2章 群雄 −翔け抜けた人々−

 武将のすがたは、残された肖像画やそのゆかりの品々に現れる。たとえ肖像画が伝わらない武将であっても、ゆかりの品々は雄弁に武将の個性を物語る。甲冑や武器はその代表であろう。それには外見だけではなく、武人としての理想や思考をも見出すことができる。また、文化的な嗜好を示す愛用品や芸術作品を残した武将も少なくない。そこには勇猛さだけではない、さまざまな武将像が浮かび上がってくる。


▲国宝 上杉家文書 武田晴信書状
(山形・米沢市上杉博物館蔵)【前期】


▲埼玉県指定有形文化財 縹糸威最上胴丸具足
(埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵)【通期】


第3章 権威 −至宝への憧れ−

 大乱を経て、列島各地にはさまざまな権力が生まれた。しかし、朝廷は依然として存在し、室町幕府も弱体化しながらも維持されていた。戦乱の世にあっても、京都で蓄積された美術品や長い時間をかけて整えられた制度・秩序は、なおも列島各地に影響を与えたのである。


▲国宝 洛中洛外図屏風 上杉本 狩野永徳筆 右隻(部分)(山形・米沢市上杉博物館蔵)
【2月25日(土)〜3月12日(日)】


第4章 列島 −往来する人と物−

 戦国時代のはじまりの頃は今につながる村や町が成立した時期でもあった。村人、町人、商人など、多くの人々が活躍し、列島を旅するようになった。さらに当時の交通は、列島の外へも通じていた。北方ではアイヌ社会との交流、西国では明や朝鮮などとの通交、さらに南方からは後の南蛮貿易につながる東南アジアとの交易も行われた。列島内外でやりとりされた文物は今も各所に伝わっている。


▲左:寺町・大雲院跡出土
一括出土銭(京都市考古資料館蔵)【通期】
右:華南三彩五耳壺
(千葉・国立歴史民俗博物館蔵)【通期】


▲重要文化財 八坂法観寺塔参詣曼荼羅
(京都・法観寺蔵)
【3月28日(火)~4月16日(日)】


終章 −新たなる秩序−

 将軍や大名らの思惑で多くの合戦が起こった戦国時代。その戦乱の背景で多くの人々はいったい何を望んでいたのだろうか。その一端は神仏に平安を願った心の中にあったのかもしれない。


▲東照大権現像 日光山東照宮御像
(東京・德川記念財団蔵)【前期】


▲滋賀県指定有形文化財 大原観音寺文書
夫馬一色衛門畠地寄進状
(滋賀・観音寺蔵〈長浜市長浜城歴史博物館寄託〉)
【前期】


★展覧会音声ガイドに「戦国無双」から4人の戦国武将が登場!!


出品リスト

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関連行事

①講演会「戦国大名と小京都」

日  時:
2017年2月25日(土)10:30~12:00
会  場:
京都文化博物館3階フィルムシアター(定員:150名)
講  師:
村井康彦氏(国際日本文化研究センター名誉教授)
参加費 :
無料 ※ただし、本展覧会入場券〈半券可〉が必要です

*定員に達しましたので募集を締切らせていただきました。

②トークイベント「戦国時代展のメッセージ」

日  時:
2017年3月22日(水)13:00~16:00
会  場:
京都文化博物館別館ホール(定員:200名)
パネリスト:
阿部哲人氏(米沢市上杉博物館主任学芸員)
齋藤慎一氏(江戸東京博物館学芸員)
長村祥知(当館学芸員)
西山 剛(当館学芸員)
参加費 :
無料 ※ただし、本展覧会入場券〈半券可〉が必要です

※若干お席に余裕がありますので、ご希望の方は 当日受付にお申し出ください。

③講演会「戦国武将の憧憬・由緒 ― 室町文化と同朋衆をめぐって ―」

日  時:
2017年3月25日(土)10:30~12:00
会  場:
京都文化博物館3階フィルムシアター(定員:150名)
講  師:
家塚智子氏(宇治市源氏物語ミュージアム学芸員)
参加費 :
無料 ※ただし、本展覧会入場券〈半券可〉が必要です

※若干お席に余裕がありますので、ご希望の方は当日受付にお申し出ください。

④担当学芸員によるギャラリートーク

日  時:
会期中の3月の毎週金曜日18:00~(30分程度)
会  場:
戦国時代展会場内

※事前申し込み不要。参加無料。ただし、当日の入場者に限ります。

⑤戦国武将なりきりコーナー

日  時:
3月19日(日)~4月2日(日)
会  場:
戦国時代展会場内( 3Fやすらぎコーナー)

戦国武将になりきって、記念写真をどうぞ!
(兜や陣羽織を試着いただけます)

※事前申し込み不要。参加無料。ただし、当日の入場者に限ります。