開催趣旨

 京都市右京区に所在する公益財団法人陽明文庫には、平安時代以来の貴重な歴史資料が数多く収蔵されています。陽明文庫は、摂政・関白という朝廷の要職に就いた藤原氏五摂家の一つ、近衞家の御蔵を継承した機関で、平安時代から幕末にいたるまでの公家資料の一大宝庫です。
 今回の展示では、これらの収蔵資料の中から、書状・消息や日記を中心に、近衞家に伝わった王朝文化の世界をご紹介いたします。
 陽明文庫には、藤原道長の自筆日記『御堂関白記』などの歴代の当主自身が記した資料のほかに、天皇をはじめとする様々な人物が記した手紙類や日記が伝わっています。
 仮名の消息や漢文の書状は摂関と貴顕の華やかな交流をものがたり、近衞家の当主や家司が写し伝えた廷臣の日記や所領目録からは、儀式・事件や土地支配の記録を後世に伝えようとする意欲が感じられます。
 これらの資料を通して、摂関をとりまく人々に思いを馳せる機会となれば幸いです。

国宝・ユネスコ記憶遺産 御堂関白記 自筆本 寛弘八年上巻(後期)
▲国宝・ユネスコ記憶遺産 御堂関白記 自筆本 寛弘八年上巻(後期)

重要文化財 後朱雀天皇宸翰書状(前期)
▲重要文化財 後朱雀天皇宸翰書状(前期)

重要文化財 後朱雀天皇宸翰書状 (前期)
▲重要文化財 宮城図(後期)

基本情報

会 期:
2017(平成29)年8月26日(土)〜10月22日(日)
前期展示 8月26日(土)~9月24日(日)
後期展示 9月27日(水)~10月22日(日)
休館日:
月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
*9月26日(火)は展示替えのため休室します
開室時間:
10:00~19:30(入室は19:00まで)
入場料:
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます
主 催:
京都府、京都文化博物館
協 力:
公益財団法人陽明文庫

主な展示品

指定等資料名制作時期展示
国宝・ユネスコ記憶遺産御堂関白記 自筆本平安時代前期・後期
重要文化財後朱雀天皇宸翰書状平安時代前期
重要文化財平信範書状平安時代後期
重要文化財永昌記平安時代前期・後期
重要文化財愚昧記平安時代・鎌倉時代前期・後期
重要文化財近衞家所領目録室町時代前期
重要文化財宮城図鎌倉時代後期

重要文化財  近衞家所領目録 室町時代 (前期)
▲重要文化財 近衞家所領目録(前期)

関連イベント

ギャラリートーク

日 時:
9月1日(金)、10月13日(金)各日18:00~ ※約30分程度
会 場:
京都文化博物館2階展示室内

※事前申し込み不要。参加無料。ただし当日の入場者に限ります。