開催趣旨

京都市右京区に所在する公益財団法人陽明文庫には、平安時代以来の貴重な歴史資料が数多く収蔵されています。陽明文庫は、摂政・関白という朝廷の要職に就いた藤原氏五摂家の一つ、近衞家の御蔵を継承した機関で、平安時代から幕末にいたるまでの公家資料の一大宝庫となっております。
今回の展示では、これらの収蔵資料の中から、詩懐紙・和歌懐紙を中心に、近衞家に伝わった王朝文化の世界をご紹介いたします。
懐紙(かいし)とは、ふところに入れておき必要に応じて使用する紙のことですが、とくに作文会の漢詩や和歌会の和歌を書く料紙に用いられ、その書式や紙の使い方が定められていきました。
陽明文庫には、天皇・摂関や彼等に仕える貴族達が自ら筆をとって記した懐紙や、平安時代の歌合を分類した『類聚歌合』等の韻文資料の優品が多数残されています。
藤原道長の自筆日記『御堂関白記』とあわせて、彼等が和歌や漢詩に籠めた“こころ”を感じ取って下さい。

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▲国宝 熊野懐紙 藤原家隆筆 鎌倉時代(前期)

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▲国宝 熊野懐紙 寂蓮筆 鎌倉時代(後期)


基本情報

会 期:
2016年10月15日(土)~12月11日(日)
前期展示=10月15日(土)〜11月13日(日)
後期展示=11月16日(水)〜12月11日(日)
休館日:
月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
*11月15日(火)は展示替えのため休室
会 場:
京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
開室時間:
10:00~19:30(入室は19:00まで)
入場料:
(京都文化博物館総合展示)
一般:500(400)円、大学生:400(320)円、小中高生:無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます。
主 催:
京都府、京都文化博物館
協 力:
公益財団法人陽明文庫

主な展示品

■御堂関白記 自筆本平安時代国宝・ユネスコ記憶遺産
■熊野懐紙 藤原家隆筆鎌倉時代国宝
■熊野懐紙 寂蓮筆鎌倉時代国宝
■類聚歌合(廿巻本歌合)平安時代国宝
■猪熊関白記紙背 詩懐紙鎌倉時代重要文化財

国宝・ユネスコ記憶遺産 御堂関白記 自筆本 寛弘六年下巻(前期)
▲国宝・ユネスコ記憶遺産 御堂関白記 自筆本 寛弘六年下巻 平安時代(前期)

春日権現
▲春日権現霊験記絵巻 巻第十八(通期)

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学芸員によるギャラリートーク

日 時:
11月25日(金)18:20~