開催要項

小牧源太郎(1906-1989)は、京丹後市大宮町にあるちりめん問屋の第三子として生まれました。「巴里新興美術展覧会」(1933年、京都・岡崎勧業館)や「須田国太郎展」(1934年、大礼記念京都美術館)を通して絵画に惹かれた小牧は、1935(昭和10)年、29歳で独立美術京都研究所に入所し、急速に画家としての資質を開花していきます。シュルレアリスムへの関心が高まった1930年代、戦争から敗戦へと至る1940年代を経て、小牧の作品は極めて土俗的なイメージとなって現れます。
目には見えないことや、社会から見捨てられたものの中にこそ重要なことが隠れていると考えていた小牧は、精神分析学や民間信仰に特別な興味を持ちました。特異なモチーフが摩訶不思議な形へと変容し、見るものを現実社会とは異なる世界へと導きます。
本展では、主に京都府が所蔵する初期から晩年までの小牧作品と、京都市美術館が所蔵する代表作《民族系譜学》(1937年)や《民族病理学(祈り)》(1937年)を通して、その個性豊かな画業の一端をご紹介します。驚くほど精緻に作り込まれた画面構成にもご注目いただければ幸いです。

基本情報

会 期:
2019(平成31)年1月5日(土)〜 3月3日(日)
休館日:
月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
会 場:
京都文化博物館 2階総合展示室「京の至宝と文化」
開室時間:
10:00~19:30(入室は19:00まで)
入場料:
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターがご覧いただけます
主 催:
京都府、京都文化博物館

0004
▲小牧源太郎《城崎風景》
1935年 京都府(京都文化博物館管理)

0030
▲小牧源太郎《アルマ No.17》1962年
京都府

0004
▲小牧源太郎《妙法掌蔵間人華鬘日輪相呪》
1969年
京都府(京都文化博物館管理)

0030
▲小牧源太郎《景観No.10》
1970年 京都府(京都文化博物館管理)


主な展示品

作者作品年代所蔵
小牧源太郎城崎風景1935年京都府(京都文化博物館管理)
裸婦習作1936年京都府(京都文化博物館管理)
民族系譜学1937年京都市美術館
民族病理学(祈り)1937年京都市美術館
郷愁を訴う(倦怠)
(集団制作《浦島物語》より)
1937年京都市美術館
多義図形1940年京都市美術館
木の葉仏1945年京都府(京都文化博物館管理)
塞の神図1951年京都府(京都文化博物館管理)
花・鼻・羽根・ナルチスムス1953年京都府
エスピリト・サント
No.7- 11
1959年京都府(京都文化博物館管理)
アルマ No.141961年京都府(京都文化博物館管理)
アルマ No.171962年京都府
妙法掌蔵間人華鬘日輪相呪1969年京都府(京都文化博物館管理)
景観No.101970年京都府(京都文化博物館管理)
大仙院の石庭(盛砂)1986年京都府(京都文化博物館管理)
八つ目に非ず遠目1981年京都府(京都文化博物館管理)
須田国太郎戸外の静物1941年京都府(京都文化博物館管理)
北脇昇海上へ(好奇)
(集団制作《浦島物語》より)
1937年京都市美術館

※都合により変更する場合がございます。

ぶんぱく京都講座「小牧源太郎とその時代」

日 時:
2019年2月10日(日)
【講  座】13:30~15:00
【特別解説】15:30~16:00(希望者向け)
講 師:
清水 智世(当館学芸員)
会 場:
京都文化博物館別館2階講義室(特別解説は総合展示室内で行います)
定 員:
40名
参加費:
500円(ただし、特別解説参加希望者は別途総合展示入場券が必要)
申し込み方法:
要事前申込み
「教室・講座『ぶんぱく京都講座』申込フォーム」
からお申し込みください。
※先着順。参加者1名ごとにお申し込みください。