京都府京都文化博物館

財団法人 京都文化財団

特別展示室

京都文化年、国民文化祭・京都2011関連事業 特別展 京の小袖〜デザインにみる日本のエレガンス〜

▲重要文化財 束熨斗文様振袖(通期:友禅史会)

まさに京都でしか起こりえない奇跡

私たちが「きもの」と呼んでいる衣服の原型は、かつて「小袖」と呼ばれ、桃山時代から江戸時代にかけて、日本の服飾文化の中心的役割を担ってきました。京都は国内きっての生産地として、常に最新の文様、最高の技術であつらえた小袖を日本中に送り出し、女性たちを美しく彩りました。

現在も京都には、伝統ある呉服商がひしめいています。なかでも、株式会社千總、丸紅株式会社は、質の高い染織資料のコレクションをもち、きもの制作に活用してきました。名古屋が発祥である松坂屋百貨店(現株式会社大丸松坂屋百貨店)も、京都の地においてコレクションを大切に管理してきました。

そしてこの秋、満を持して、三社の貴重なコレクションを一堂に集めて、小袖の歴史を紹介するはこびとなりました。

これらのコレクションは、きもの制作のデザインソースとして集められてきたものですから、公開の機会は、非常に限られていました。これらが一堂に会する本展覧会は、まさに空前絶後といえるでしょう。

さらに、友禅染の名匠・五代田畑喜八氏をはじめとする個人や寺社、美術館、博物館から貴重な作品をご出品いただき、重要文化財5点を含む約180点の染織文化財(展示替えの予定があります)を展観して、桃山時代から江戸時代にわたる小袖の時代絵巻を繰り広げます。まさに京都でしか起こりえない奇跡です。ぜひお楽しみください。


会 期
2011年10月29日(土)−12月11日(日)
前期:10月29日(土)−11月20日(日)
後期:11月22日(火)−12月11日(日)
月曜日休館、ただし10月31日(月)は臨時開館
※会期中、展示替えがあります。
開室時間
10時−18時 *毎週金曜日は19時30分まで夜間開室しています。
(入室はそれぞれ30分前まで)
主催
京都府、京都文化博物館、京都和装産業振興財団、毎日新聞社
後援
第26回国民文化祭京都府実行委員会、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都商工会議所、京都経済同友会、京都府観光連盟、京都市観光協会、歴史街道推進協議会、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都
協賛
野崎印刷紙業株式会社
協力
切畑  健 (京都国立博物館名誉館員)
入場料 ※常設展もご覧いただけます
   当日 前売り 団体(20名以上)
一般 1200円 1000円 1000円
大高生 800円 650円 650円
中小生 500円 400円 400円

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展覧会のみどころ

 時代とともに鮮やかに変わり続けた小袖の美を、各時代を代表する作品でご紹介。全7章の展示構成で小袖による時代絵巻を体感いただきます。
 日本屈指の呉服の老舗「松坂屋」、「丸紅」、「千總」による秘蔵のコレクションを公開。同業他社の枠組みを超えた3社による夢のコラボレーションで、老舗が守り伝える門外不出の小袖を、惜しみなく披露します。
 京友禅の名匠、五代田畑喜八氏から、田畑家で代々受け継がれるコレクションより厳選された8点を特別出品いただきます。
 重要文化財5点を含む約180点の小袖を展示。友禅染の小袖の最高峰と称される重要文化財「束熨斗文様振袖」(友禅史会)は、会期中常時公開いたします。
 本展は、老舗秘蔵のコレクションを中心に、個人所蔵および国公立美術館・博物館の貴重な所蔵品の中から、各時代の代表作を厳選して公開するため、39日間、京都文化博物館だけで行う展覧会です。

展示構成と主な作品

第1章 桃山時代 小袖文様の革新
▲重要文化財 松鶴亀草花文様肩裾小袖 <まつつるかめそうかもんようかたすそこそで> (通期:泉大津市立織編館)
日本の服飾史の表舞台に「小袖」がおどり出た時代。たっぷりとした刺繍がみどころ。辻が花の小袖も紹介します。

第2章 江戸時代−慶長期 「緻密」への転換、構図のダイナミズム
▲重要文化財 草花文様小袖 <そうかもんようこそで> (前期:田畑コレクション)
紅・黒の重厚な地色と、抽象絵画の世界に遊ぶような浮遊感の不思議な調和。

第3章 江戸時代−寛文期 あふれる明るさ
▲菊繋ぎ文様小袖 <きくつなぎもんようこそで> (通期:松坂屋コレクション)
大きく弧を描いて流れる寛文文様に、トップレディから庶民までが熱狂した時代。

第4章 江戸時代−元禄期 豪華絢爛、総文様の時代
▲菊花流水文様小袖 <きっかりゅうすいもんようこそで> (前期:京都きもの株式会社)
咲き誇る町人文化を象徴するような、あふれんばかりの総文様。日本の文様染を代表する友禅染もあらわれます。

第5章 江戸時代−享保・元文期 内省の美
▲籠に萩と笹文様小袖 <かごにはぎとささもんようこそで> (後期:千總)
美意識のターニングポイント。「粋」の時代の予感、落ち着いた地色が好まれ始めます。

第6章 江戸時代−宝暦期 散らし文様のしずけさ
▲水立涌に水草文様小袖 <みずたてわくにみずくさもんようこそで> (前期:松坂屋コレクション)
紺や納戸色など、深い青の地色が大流行。白く染め残した文様にわずかな友禅染や刺繍が映えて、なんとも瀟洒です。

第7章 江戸時代−文化・文政期 「華」から「粋」へ−洗練にむかう小袖文様
▲桜菊折枝蝶文様小袖 <さくらきくおりえだちょうもんようこそで> (前期:丸紅)▲御簾に唐子遊文様振袖 <みすにからこあそびもんようふりそで> (前期:丸紅)
公家・武家・町方の好みの違いが歴然としてきます。華やかな婚礼衣装もお楽しみください。

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