お客様各位 (2020.9.26更新)

京都文化博物館フィルムシアターでの映画ご鑑賞に際しまして、9月19日のガイドライン変更に伴い、下記のご協力をお願いいたします。

●感染防止のための入場方法、上映形態の変更

  • 必ずマスクをご着用ください(ご協力いただけない場合、入場をお断りいたします)
  • 1階で連絡先をご記入後、3階にご入場ください。
  • 上映開始後の途中入場、立見は不可になります。(定員156名)
  • 皆様がなるべく扉やドアノブに直接触る必要が無いように、また、密閉回避のための換気の促進も含めフィルムシアターの扉の一部を解放して上映を行います。

●密集・密接、飛沫感染を避けるためのお願い

  • 入退場に、密集しないよう前後のお客様と充分(最小1mできるだけ2mを目安に)距離をおとりください。
  • 座席の肘掛けにつきまして、上映中は原則として左側をお使いください。身体の不自由な方、お年を召した方の着席等につきましては、お互いにご配慮、ゆずり合いをお願いします。
  • 飛沫感染を避けるため、展示場内・シアター内での会話をできる限りお控えいただき、咳エチケット等に充分ご配慮ください。
  • シアター入場時には入口に設置の消毒液で手指をご消毒ください。

※上記の対策は、状況に応じて予告なく変更されることがあります

共催:京まちなか映画祭実行委員会

11月28日(土)11:00〜 <バンヒロシ推薦>

『新座頭市 破れ!唐人剣』

『新座頭市 破れ!唐人剣』

1971年勝プロ・大映京都作品(カラー・94分)/監督:安田公義/出演:勝新太郎、ジミー・ウォング

1971年公開、日本・香港の合作映画。香港黒社会の顔役でもある「片腕ドラゴン」ことジミー・ウォングを招き制作された。 言葉の違いによる壁とそれを超えた人間同士のつながりを、座頭市ならではのヒューマニズムで描いた。 旅の途中に二人は出会う。誤解が生まれ、ついには決闘となってしまう悲劇のラストシーン。「言葉さえ通じてりゃ斬り合わなくて良かったものを…」というセリフが、世界中の人々に向けたメッセージだったと今頃気づく。喜劇陣ゲスト「てんぷくトリオ」による下世話なネタも楽しい。 ブルース・リー「燃えよドラゴン」に先駆けること2年。もしもカンフー映画ブームの最中に公開されていたら、座頭市の運命も変わっていたかもしれない。

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バンヒロシ
1979年月刊宝島にて「京都でなもんや通信」執筆 2000年より歌謡ロカビリーバンド「Bambino」結成、現在も精力的に活動中 音楽や文化を掘り下げる授業式バラエティ「バンヒロシ大学」主宰

11月28日(土)13:30〜 <渕上純子(ふちがみとふなと)推薦>

『むかしの歌』

『むかしの歌』

1939年JO作品(モノクロ・77分)/監督:石田民三/出演:花井蘭子、藤尾純、進藤英太郎
○アフタートークと歌:渕上純子(予定)

昭和14年に描かれた、明治の男女の物語。白黒映画の独特の間のある会話を頭に描いていたら、ポンポン飛び交うやりとりは「いま?」と思うほど軽妙で粋。ドライで闊達なお嬢さんに見える花井蘭子と、優男に見える若旦那・藤尾純の間の、心が通じ合っているけれど恋愛と名前のついていない、でもとても親しい関係がこの時代にもあったこと、言葉にならないたくさんの心のきびが映画という形になっていることに驚き感動し、30年近く前に文化博物館で一度見ただけなのに、一番好きな映画です。繰り返し思い出しては胸をしめつけられたラストシーン、再び観ることが叶うとは至福です。

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渕上純子
京都在住コントラバスと歌の二人組「ふちがみとふなと」で歌を担当。 SP盤、明治から1970年代くらいまでの日本の流行歌が好きで、毎月最終週、KBS京都ラジオの「レコ室からこんにちは」でレコードをかけています。

11月28日(土)17:00〜 

『嵐電』

2019年京都造形芸術大学北白川派(カラー・114分)/監督:鈴木卓爾/出演:井浦新、大西礼芳

特別料金
一般 1,500円
友の会会員・高校生以下 1,000円
身障者手帳(付き添い1名まで) 1,000円
*上記割引の対象になる方は、必ず各種会員証・手帳をご持参ください。

11月29日(日)11:00〜 <いしいしんじ推薦>

『鴛鴦歌合戦』

『鴛鴦歌合戦』

1939年日活京都作品(モノクロ・69分)/監督:マキノ正博/出演:片岡千恵蔵、市川春代、志村喬
○アフタートーク:いしいしんじ(予定)

白黒なのに虹が、戦前なのに未来が、チョンマゲなのに全人類が笑っている。登場するみんなごきげんで歌い,踊り、鴛鴦のように宙を舞う。カメラはあくまでも安定し、あ、そうか、このフレームはいまステージなんだな、と自然に得心する。ここをこう見ると楽しいよ、とカメラが視線を誘導してくれる。その前に「うた」がある。みな自然に、生きているのが嬉しくてしょうがない、そんな風にうたいながら生きている。その光を浴びている僕たちにも「うた」がうつり、「うた」がひろがり、いま、こうして生きているのが嬉しくて楽しくてしょうがなくなってしまう。ディック・ミネの「おとのさま」峯澤丹波守とその家来たちがスウィングに乗って町内を練りあるく、その様だけで僕は、赤ん坊がうまれた朝のように、この世の生を言祝ぎたくてたまらなくなる。恋とジャズと笑いと物語と。チャンバラのはじまる場面では、カメラは嬉々として広場に飛びだし、侍や家来たちにまじってくんずほぐれつ、この世の誰もみたことのない「踊り」をフィルムに焼き付ける。このチャンバラは、目で見る音楽、ジャズ、スウィング、あるいはそれらを混ぜ合わせ、お囃子に乗せ、青い空からばらまいたものだ。映画のもっともうつくしく、もっとも幸福な瞬間が、次から次へとあらたなリズムでつながれていく。あらゆる理屈を軽々こえて、うたって、映画って、楽しいね、すばらしいね。こころからそう信じられていた時代の、最大かつ最後の打ち上げ花火。だからこそいとおしい。だからこそ、スクリーンの前で、みなみなさまと味わいたい。日本映画、いや、全世界の映画史上にかがやく、音楽映画の超名作。

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いしいしんじ
作家。1966年 大阪うまれ。「ぶらんこ乗り」「トリツカレ男」「麦ふみクーツェ」など著書多数。蓄音器による音楽イベント、即興の小説イベントも開催。現在、「京都文学賞」の最終選考委員をつとめる。

11月29日(日)13:30〜 <安田謙一推薦>

『彼女と彼』

1963年岩波映画作品(モノクロ・114分)/監督:羽仁進/出演:左幸子、岡田英次、山下菊二
○アフタートーク:安田謙一

「彼と彼女」について。
 「喜劇 駅前団地」(東宝61年)と同じく、百合ヶ丘第一団地を舞台にした団地映画の決定版。左幸子が夫、岡田英次とふたりで暮らす新興団地のひんやりとしたモダニズムと、隣接するバタ屋集落の無秩序。ふたつの世界を奔放に行き来する左幸子のむせかえるような生命力とエロス。彼女が歌う主題歌「まだ生まれない子供」(詞・谷川俊太郎 曲・武満徹)の魅力。前衛画家、山下菊二(新潮文庫の大江健三郎の肌色の表紙画)の重力を感じさせない演技。武満徹のニューロチックな劇伴。長野重一の撮影は文字通り「動く岩波写真文庫」だ。羽仁進を社会派と片づけるのは勿体ない。キム・ギヨンの「下女」を発見する眼があれば、この映画を無視することは出来ないはず。

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安田謙一
1962年、神戸市生まれ。音楽分野を中心に様々な媒体で執筆活動を行う。著書に『ピント がボケる音』(国書刊行会)、『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』(プレスポップ)、 『神戸、書いてどうなるのか』(ぴあ)、辻井タカヒロとの共著で『ロックンロールストーブリーグ』(音楽出版社)、『書をステディ町へレディゴー』(誠光社)など。新著は『ライブ漫筆』(誠光社)。

11月29日(日)17:00〜

『きょうのできごと』

2004年コムストック(カラー・110分)/監督:行定勲/出演:田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩

特別料金
一般 1,500円
友の会会員・高校生以下 1,000円
身障者手帳(付き添い1名まで) 1,000円
*上記割引の対象になる方は、必ず各種会員証・手帳をご持参ください。